伝承を伝える考古学的遺物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/20 03:41 UTC 版)
「ヴェルンド」の記事における「伝承を伝える考古学的遺物」の解説
7世紀の遺物であるフランクスの小箱(Franks Casket。オーゾンの小箱(Auzon Casket)とも)の前面の向って左側に、王子を殺して酒杯を作ったヴェルンドが、ベズヴィルドに酒杯を差し出して麦酒を注がせている場面が描かれている。また箱の蓋には、弓を構える人物が描かれており、共に刻まれている名前からヴォルンドの兄エギルであると解釈されることが多い。 また、イギリスのオックスフォードシャー州にある墳丘(burial mound)はヴェルンドの伝説に結びつけられ、サクソン人によってウェーランドの鍛冶場(Wayland's Smithy)と名付けられた。しかしこの巨石記念物は、彼らサクソン人よりも遙かに昔に建造されたものと考えられている。また、このことから、馬を小さな銀貨(グロート)と共に一晩置き去りにすると、翌朝にはその馬に蹄鉄がはめられている、という迷信が生まれた。 ヴェルンドには、フリバーティギベット(Flibbertigibbet)という名の助手がいたという伝承も存在する。
※この「伝承を伝える考古学的遺物」の解説は、「ヴェルンド」の解説の一部です。
「伝承を伝える考古学的遺物」を含む「ヴェルンド」の記事については、「ヴェルンド」の概要を参照ください。
- 伝承を伝える考古学的遺物のページへのリンク