伊雑ノ浦淡水湖化計画の阻止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 02:09 UTC 版)
「佐藤忠勇」の記事における「伊雑ノ浦淡水湖化計画の阻止」の解説
佐藤が浄化法で特許を取得した1955年(昭和30年)、的矢湾では地元漁業関係者を揺るがす事件が発生した。「伊雑ノ浦淡水湖化計画」である。これは志摩半島の水不足問題を解消するために、現在「的矢湾大橋」が架かっている部分を埋め立て、的矢湾に隣接する伊雑ノ浦を淡水湖化しようとするものであった。 これに対して、地元では猛反発が起き、佐藤も自身の研究で蓄積した潮流・水質・生物・水温・プランクトンの状況等のデータをもって、計画を立案した農林省に2000余名の署名と共に陳情書を提出した。 これを受けて計画は中止され、伊雑ノ浦・的矢湾の水産業は守られたのである。
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