伊藤学とは? わかりやすく解説

伊藤学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/02 01:36 UTC 版)

伊藤 学(いとう いたる)は、東京都調布市出身の撮影技師照明技師日本映画撮影監督協会技術委員会に所属。

経歴

大学在学中、井土紀州吉岡文平高橋和博らと出会い、自主映画製作に参加。同時に商業作品にもスタッフとして関わり、多くの現場を経験する。井土らが結成したスピリチュアル・ムービーズに参加、中核メンバーとして活動する[1]

劇映画「百年の絶唱」照明、短編劇映画「モリムラ」撮影、短編劇映画「ダム・ガール」撮影・照明、ドキュメンタリー映画「LEFT ALON 1部、2部」撮影・照明・スチール、TVドラマ「これから・・・」撮影などの後、2006年に日本映画撮影監督協会(JSC)のメンバーとなる。

井土紀州をはじめ、担当した映画作品のほとんどが新人監督のデビュー作となるなど、若い才能を技術面から支える活動を行う[2]他、劇映画「月の下まで」とインディペンデント映画についてのコラムを、雑誌「映画撮影」190号で発表している。
その他の発言については、雑誌「ラザロ-RAZARUS-」[3]の紙面において、木村文洋、高橋和博との対談が見られるが、90年代初頭からのインディペンデント映画を取り巻く環境の一端が垣間見える[4]

主な映画作品

  • 百年の絶唱(監督:井土紀州) 【照明】(1998年ユーロスペース他、公開)
第10回東京国際映画祭シネマプリズム部門出品)
  • ベンダースの友人(監督:井土紀州)【照明】(2000年アップリンク他、公開)
TAMA CINEMA FORUM INDIES in TAMA.Vol,13出品)
  • LEFT ALONE1部,2部(監督:井土紀州) 【撮影・照明・スチール】(2005年ユーロスペース公開)
  • ラザロ-LAZARUS-(監督:井土紀州) 【照明・追加撮影】(2007年ポレポレ東中野他、公開)
(第38回ロッテルダム国際映画祭出品)
  • 行旅死亡人(監督:井土紀州) 【撮影・照明】(2009年シネマート新宿他、公開)
(第33回モントリオール世界映画祭出品)
  • アウト・フォーカス(監督:野崎芳史)【撮影監督】(2012年TOLLYWOOD公開)
(笹塚映像フェスティバル2012コンペ部門出品)
  • 月の下まで(監督:奥村盛人)【撮影】(2013年)
(第9回SKIPシティ国際Dシネマ映画祭コンペ部門出品、TCF第13回TAMA NEW WAVEベスト男優賞)

主なテレビ作品

  • これから…(三重テレビ)【TVドラマ:撮影】(2005年)
  • 国境の海を守る男たち(NNNドキュメント)【TVドキュメンタリー:撮影】(2007年)
  • スミレ16歳!!(BSフジ)【連続TVドラマ:(瀬川龍、山田達也と共同)撮影】(2008年)

短編映画作品

  • モリムラ(監督:村山圭吾) 【撮影】(2004年ユーロスペース公開、スカイパーフェクトTV放映)
(第9回みちのく国際ミステリー映画祭角川オフシアター・コンペティション部門最優秀賞)
  • あわぶくたった(監督:渋田美由紀)【照明】(2004年ユーロスペース公開)
  • ダム・ガール(監督:児玉和人)【撮影・照明】(2006年)
PFFアワード2006入選)
  • 閉鎖スタジオ スピンオフ LOST SONG(監督:遅塚勝一)[大脱出!脱出ゲーム THE MOVIEの一篇] 【撮影・照明】(2009年アップリンクX公開)
  • GOT Mail? スピンオフ(無題)(監督:)[大脱出!脱出ゲーム THE MOVIEの一篇] 【撮影・照明】(2009年アップリンクX公開)
  • だれもいない部屋シリーズ スピンオフ ネオ・モラトリウム(監督:尾畑信輔)大脱出!脱出ゲーム THE MOVIEの一篇] 【撮影・照明】(2009年アップリンクX公開)

その他作品等

  • 幽閉者テロリスト(監督:足立正生)【製作進行・車両・出演】(2007年ユーロスペース他、公開)
  • すみれ人形(監督:金子雅和)【出演】(2007年アップリンクX他、公開)
  • へばの(監督:木村文洋)【機材協力】(2008年ポレポレ東中野他、公開)
  • 犀の角(監督:井土紀州)【スチール】(2009年ユーロスペース他、公開)

脚注

  1. ^ 「行旅死亡人」公式パンフレット、スタッフプロフィールより。
  2. ^ 「月に下まで」パブリシティー資料、スタッフプロフィールより。
  3. ^ 劇場販売の公式出版物。
  4. ^ 雑誌「ラザロ」スピリチュアル・ムービーズ15年の軌跡欄。

外部リンク


伊藤學

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/28 12:51 UTC 版)

伊藤 學(いとう まなぶ、1930年12月22日[1] - 2023年2月12日[2])は、日本の工学者東京大学名誉教授、学位は工学博士。専攻は土木工学。

履歴

東京都出身[3]。1953年東京大学工学部土木工学科を卒業、1959年同大学院博士課程修了し「移動荷重による長径間吊橋の動的性状」にて東京大学より工学博士号取得。その後東京大学講師を経て1961年東京大学助教授に。1972年東京大学教授に就任し定年まで勤めあげる。定年後1991年東京大学名誉教授。その後埼玉大学教授、1997年拓殖大学教授、2001年拓殖大学を定年退職した[4]

2014年瑞宝中綬章受章[5]

2023年2月12日、虚血性心疾患のため死去[1]。92歳没。死没日付をもって正四位に叙された[6]

人物

橋梁工学の第一人者であり、日本橋梁建設協会は2007年、伊藤の名を関した「伊藤學賞」を定めた。

著作

  • 『構造力学における還元法 : 遷移行列による方法 』技報堂 1968年
  • 『構造力学』森北出版 1971年
  • 『海に架ける橋 : 本州四国連絡橋をめぐって』日本経済新聞社 1974年
  • 伊藤學他『土木・建築のための確率・統計の基礎』丸善 1977年

脚注

  1. ^ a b 『現代物故者事典 2021〜2023』日外アソシエーツ、2024年、p.61。
  2. ^ “訃報:伊藤学さん 92歳=東京大名誉教授”. 毎日新聞. (2023年2月18日). https://mainichi.jp/articles/20230218/ddl/k13/060/008000c 2023年2月19日閲覧。 
  3. ^ 伊藤學(監修)/久保田善明(文・写真)『橋のディテール図鑑―写真でみるヨーロッパの構造デザイン』鹿島出版会(2010) ISBN 978-4-306-07283-1
  4. ^ 伊藤學他『土木・建築のための確率・統計の基礎』丸善 1977
  5. ^ 平成26年春の叙勲 瑞宝中綬章受章者”. 内閣府. p. 3 (2014年4月). 2015年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月5日閲覧。
  6. ^ 『官報』第940号7頁 令和5年3月20日

伊藤 学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/26 22:38 UTC 版)

拝啓、あなたはボーカロイドを知っていますか?」の記事における「伊藤 学」の解説

通称マーブ」。パルコ幼馴染にして高校の同級生大人しく何の取り柄もない少年だったが、姫古祭団長という目標を見つける。

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