仮数と hidden bit
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 23:33 UTC 版)
「仮数」の記事における「仮数と hidden bit」の解説
二進法で浮動小数点数を表す場合、仮数は二進数で表され、その桁数(つまりビット幅)が特徴となる。常に正規化されるため、仮数の最上位ビットは常に1となるので、一般にはそのビットを格納せず "hidden bit" や「けち表現」などと呼ぶ。仮数のビット幅を数える際、この hidden bit を加える場合と加えない場合がある。例えば、IEEE 754 の倍精度形式は、hidden bit を含めるか否かによって仮数のビット幅を53ビットと言ったり、52ビットと言ったりする。hidden bit があるのは二進表現の場合のみである。IEEE 754 は精度 p を仮数の桁数と定義しており、その際に暗黙の前置されるビットも含むとしている(例えば、倍精度形式の精度 p は 53 である)。 ちなみに、x87の内部表現に用いられる80ビット拡張倍精度浮動小数点数の仮数部は、他の形式と異なりケチ表現ではない。
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