人工衛星地上間信号伝播
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/31 05:34 UTC 版)
「サニャック効果」の記事における「人工衛星地上間信号伝播」の解説
他の一例として、赤道上空の静止衛星から直下方向の地表点へ電波信号を伝播させることを考える。その伝播時間は「二点間距離÷光速度+サニャック効果によるずれ」として観測される(光速度= c {\displaystyle c} )。この自由伝播経路も直線とはならない。 この伝播時間も、慣性系(非回転座標系)へ移行すれば単なる直線経路伝播に基づき計算は容易となる。 実際にGNSS(GPS)衛星から地上への信号伝播時間に対して回転座標系・非回転座標系の相違を無視した場合は、そのサニャック効果による誤差は100ns(換算すると30m)に達する。 また複数の人工衛星地上間信号伝播路を繋ぎ合わせた1つの閉曲線を考える。この信号伝播時間の総和には時間のずれとして東向きと西向きの1周にそれぞれ ± 2 c − 2 ω S {\displaystyle \pm 2c^{-2}\omega S} の項が生じる。
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