二船祭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/10 19:38 UTC 版)
二船祭(にふねまつり)は、毎年11月に3日間かけて行われる祭事。元は白鬚大明神社の祭りで、海間谷と里谷の競漕が主な神事である。祭りの日程は、以前11月16日から18日の3日間であったが、2009年(平成21年)現在は11月21日から23日になっている。 1日目は伊勢神宮からお札を授かり、そのお札を持った行列が町を練り歩く「万度迎え」、2日目は元寇(蒙古襲来)になぞらえてヤシャブシの木を使って大船2隻、小舟48隻を製作する「御船作り」、3日目は「競漕神事」である。競漕神事は里谷と海間谷に分かれて、各谷の5人の若者が船に乗り、4人で櫂(かい、オール)を漕いで前浜まで競漕する。先に里谷が沖合の神の島へ向かい、遅れて海間谷が出発する。里谷は神の島で掛魚と神酒を供えてから前浜へ向かい、海間谷の船と落ち合って競漕を行う。競漕と応援は熱を帯びたもので、かつては「けんか祭り」と称されるほど里谷と海間谷の応援者は激しい応援合戦を展開した。競漕は豊漁を占うもので、里谷が勝てばボラが、海間谷が勝てばイワシが大漁になると伝承されている。
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