二線ボケ

デジタル大辞泉

にせん‐ぼけ【二線^×暈け】

読み方：にせんぼけ

レンズの収差によって生じるぼけ方の一。ピントが合った位置よりも後ろにあるものの線がぼけて二重になること。特に、木の枝や電柱などの直線的なものに多く見られる。

写真用語

二線ボケ

読み方：にせんぼけ

レンズの収差によって起こるボケの見え方のひとつ。1本の線が2本に見えてしまうことから、この名称がついた。とくに風景のなかの木など、直線で構成される部分に目立つ。収差のまったくないレンズであればピント位置の前後の像は太いボケとなるが、 球面収差 が残っていると、点が後方にリング状のボケとなって出やすくなり、それがニ線ボケにつながる。反射望遠レンズ（ ミラーレンズ ）などに出やすいのはそのため。また、球面収差の補正が過剰な場合にもニ線ボケは出やすいとされる。ニ線ボケは絞りの絞り込みによって軽減される場合がほとんど。なお、ピント位置より前方のボケはほとんどニ線ボケにならない。