ぼうせいし‐しょう〔ボフセイシシヤウ〕【乏精子症】
精子減少症
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/12 04:49 UTC 版)
精子減少症 | |
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別称 | 乏精子症 |
概要 | |
分類および外部参照情報 |
精子減少症(せいしげんしょうしょう)または乏精子症(ぼうせいししょう)(英: oligozoospermia, oligospermia, low sperm count)とは、精子の濃度が低い精液のことを指し、男性不妊症ではよく見られる症状である[1]。精子濃度が低下した精液には、精子の形態や運動性に著しい異常が見られることがよくある(厳密には乏精子症、英: oligoasthenoteratozoospermia)。精液分析で使われている記述的な用語を、より定量的な情報に置き換えることに関心が寄せられている[2]。
WHOの「ヒト精液検査と手技 WHOラボマニュアル」第6版[3]を参照すると、精子濃度1,600万個/mL未満[注 1][4][5]が精子減少症と言える。
精子製造機能に異常がある造精機能障害が原因のケース、精子通過場所に異常がある精路機能障害が原因のケースの2つがあるが、治療法が異なる[6]。
関連項目
出典
注釈
- ^ 5%タイル、即ち調査検体の下位5%を下回る値を過少値とする。
出典
- ^ thefreedictionary.com > oligospermia Citing: Dorland's Medical Dictionary for Health Consumers, 2007 by Saunders; The American Heritage Medical Dictionary 2007, 2004 by Houghton Mifflin Company; Mosby's Medical Dictionary, 8th edition 2009; McGraw-Hill Concise Dictionary of Modern Medicine, 2002 by The McGraw-Hill Companies
- ^ Grimes DA & Lopez LM 2007 Fertility and Sterility 88(6) 1491-94.
- ^ World Health Organization, HRP 編『WHO laboratory manual for the examination and processing of human semen 6th edition』WHO、2021年7月20日 。
- ^ “精液検査のガイドラインが11年ぶりに改訂されました | 男性不妊・メンズヘルス診療 プライベートケアクリニック東京”. 性感染症内科クリニック プライベートケアクリニック東京 (2021年8月3日). 2024年4月10日閲覧。
- ^ “精子の数が少ない|泌尿器と男性不妊のクリニック|埼玉県さいたま市大宮区の泌尿器科”. www.hdcl.jp (2022年8月31日). 2024年4月10日閲覧。
- ^ “精子が少ない…その原因と対処法とは?│男性不妊の治療、検査、相談なら「エス・セットクリニック」”. 2023年12月26日閲覧。
外部リンク
乏精子症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 09:06 UTC 版)
精子の濃度が著しく低いもの。20×106/ml(2000万匹/1ミリリットル)以下のものを言う。ただし体調や環境によりばらつきが非常に大きいため、診断には複数回の検査を要する。この場合、造精機能障害が疑われる。なお、精液自体の分量が少ない場合には性腺機能障害及び各種射精障害が疑われる。2000万 - 3000万/ml以下であれば人工授精、300万以下であれば体外受精、100万以下であれば顕微受精対象となる。
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