丸投げ(まるなげ)
道路工事や施設の建設といった仕事を請け負いながら、自分では何もせず、他の業者に発注すること。建設業法で禁止されている。一括下請け(いっかつ・したうけ)ともいう。
工事を丸投げした建設業者は、下請け業者から手数料をピンハネする形で利益を得る。下請け業者は、入札資格がなかったり、随意契約が取れなかったりする小規模なところが多いので、丸投げされた工事を喜んで引き受ける面がある。丸投げによって、両者とも得をする仕組みになっているわけだ。
しかし、競争入札によって落札した工事については、ピンハネした元請け業者の利益は、もとをたどれば国民や住民の税金から出たもの。工事価格が不当につり上げられるだけでなく、適正水準を下回る価格で受けた下請け業者によって、工事が手抜きになってしまう心配もある。
もし、工事を下請けに出すとしたら、現場に管理技術者を派遣して、工事全般の統括をさせなければならない。建設現場では、形だけの管理技術者を置いて、行政の監視から逃れている実態もあるという。
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(2002.02.20更新)
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