中英語・初期近代英語期(紀元1400–1600)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/07 17:41 UTC 版)
「英語の音韻史」の記事における「中英語・初期近代英語期(紀元1400–1600)」の解説
二重母音の消失/ai/ (英語早期中に/ai/になった/ɛi/を含む) が大母音推移の前に/ɑː/になる。 /ou/ (中英語早期に/ou/になった/ɔu/を含む)が/oː/になり、その後/ei/が/eː/になる。 /au/が大母音推移の後/ɔː/になる。 /ɛu/と/iu/が合流。大母音推移ののち/juː/になる。 /ʊi/と/oi/が合流。よってjointとjoyは現在は同音である。 /ai/と/ei/が合流。よってrainとreinは現在は同音である。 /y/と/iu/ が合流。よってdewとdukeは現在は同音である。 /oi/はそのまま留まる 北イングランド、イースト・アングリア、サウス・ウェールズ、ニューファウンドランドの一部の方言では単母音化が完全にならずpane/painやtoe/towの区別があるという。 (Wells 1982, pp. 192–94, 337, 357, 384–85, 498) /x/ (ghと書かれる) が多くの方言で消失。 大母音推移: 長母音の狭母音化・二重母音化/ɑː/, /ɛː/, /eː/ が /ɛː/, /eː/, /iː/になる。 /ɔː/, /oː/が/oː/, /uː/になる。 /iː/, /uː/が/əi/、/əu/になり、後に/ai/に/au/になる。 /au/から新しく/ɔː/が生じる。(上記) /ɔː/, /oː/, /uː/, /au/が順にずれるように変化している点に注意されたい。 /ɛː/, /eː/は再び/eː/, /iː/になり、続いて/eː/と/iː/が合流する。 ただし綴りではea, eeとして区別が保たれる。 語末の/ə/が消失する。 /gn/が/n/になる。ただし綴りはそのまま保存される。 /kn/が多くの方言で/n/になる。 /wr/が多くの方言で/r/になる。 二重子音が単子音で発音されるようになる。
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