中村亀鶴 (2代目)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/26 04:54 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動にだいめ なかむら きかく 二代目 中村 亀鶴 |
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屋号 | 八幡屋 |
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定紋 | 向い亀鶴菱 ![]() |
生年月日 | 1972年6月18日(48歳) |
本名 | 渡辺芳彦 |
襲名歴 | 1. 中村芳彦 2. 二代目中村亀鶴 |
出身地 | 京都府 |
父 | 初代中村亀鶴 |
二代目 中村 亀鶴(にだいめ なかむら きかく、1972年(昭和47年)6月18日 - )は、歌舞伎役者。屋号は八幡屋。定紋は向い亀鶴菱。本名は渡辺 芳彦(わたなべ よしひこ)。
初代中村亀鶴の長男。父方の祖父は四代目中村富十郎、祖母は初代中村鴈治郎の娘の中村芳子。御曹司の血筋でありながら国立劇場の第十期歌舞伎研修生養成所出身という、珍しい経歴を持つ。
略歴
- 1976年(昭和51年)12月 - 南座『時雨の炬燵』の倅勘太郎で初舞台。
- 1991年(平成3年) - 伯父五代目中村富十郎の門下となり中村芳彦を名乗る。
- 1993年(平成5年) - 五代目中村富十郎の部屋子となる。
- 2001年(平成13年)11月 - 歌舞伎座『戻駕色相肩』の
禿 ()で二代目中村亀鶴を襲名。 - 2009年(平成21年)11月 - 四代目坂田藤十郎一門となる。
人物
錦絵のような古風な舞台顔と、柔らかい身体に恵まれている。口跡のよさと踊り、そして芸域の広さがあり、立役と女形の両方で活躍している。
2004年(平成16年)大阪松竹座での浪花花形歌舞伎においては、『女殺油地獄』の河内屋与兵衛をつとめた。
『曽根崎心中』では油屋九平次を繰り返しつとめており、得意としている。
2006年(平成18年)には劇団コーンフレークス『センチメンタル・ヤスコ』天童役で現代劇に初参加、平成22年 (2010) には増沢望作・演出の『かげぜん』で2度目の現代劇主演を果たした。
かなりのディズニー好きとして知られており、インタビューなどではディズニーを例に出して語ることが多い。その他の趣味は競馬だったが多忙になり、現在は辞めている。
受賞歴
- 1999年(平成11年) - 国立劇場特別賞
- 2000年(平成12年) - 日本俳優協会奨励賞
- 2006年(平成18年) - 京都府文化賞奨励賞
- 2009年(平成21年)
- 7月 - 国立劇場優秀賞(『矢の根』の曽我十郎祐成と「歌舞伎のみかた」の解説に対して)
- 11月 - 国立劇場優秀賞(『傾城反魂香』の土佐修理之助、『大津絵道成寺』の弁慶に対して)
- 2010年(平成22年) - 12月国立劇場奨励賞(鷺坂伴内に対して)
- 2012年 重要無形文化財(総合認定)に認定され、伝統歌舞伎保存会会員となる[1]。
外部リンク
- 中村亀鶴オフィシャルサイト
- 中村亀鶴 (@KIKAKU0618) - Twitter
- 歌舞伎俳優名鑑 現在の俳優篇 「二代目中村亀鶴」 - 歌舞伎 on the web
- ^ “会員一覧 | 伝統歌舞伎保存会”. www.kabuki.or.jp. 2020年10月26日閲覧。
- 中村亀鶴_(2代目)のページへのリンク