不良資産買い取りプログラム
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![]() | この記事は、米国財務省の資金についてです。立法法案とその後の法律については、公法110-343を参照してください。立法の歴史と法律につながる出来事については、2008年の緊急経済安定化法を参照してください。 |
不良資産買い取りプログラム、問題資産救済プログラム[1](Troubled Asset Relief Program、TARP) は、米国政府が金融強化のために金融機関から有害資産や株式を買い取る制度で、議会で可決され、ジョージ・ブッシュ大統領によって法律に署名された。これは、サブプライム住宅ローン危機に対処するための2009年の政府の対策の一環だった。
TARPは当初、7,000億ドルの支出を承認した。2008年の緊急経済安定化法は、TARPを作成した。2010年に法律に署名されたドッド・フランク・ウォール街改革消費者保護法は、認可された金額を4,750億ドルに削減した。2012年10月11日までに、議会予算局(CBO)は、総支払額は4,310億ドルになると述べ、まだ行われていない住宅ローンプログラムの助成金を含む総費用は240億ドルになると見積もった。
2014年12月19日、米国財務省はアリー・ファイナンシャルの残りの保有を売却し、本質的にプログラムを終了した。
出典
参考文献
- Stewart, James B., "Eight Days: the battle to save the American financial system",The New Yorker magazine, September 21, 2009.
- Reports and testimony from the Office of the Special Inspector General for the Troubled Asset Relief Program (SIGTARP)
関連項目
外部リンク
- FinancialStability.gov Official website
- Datasets and Tools for FinancialStability.gov at Data.gov
- “Stimulus.org” 2012年10月16日閲覧。 (Listing of all economic recovery measures, including from TARP.)
- Ericson, Matthew; He, Elaine; Schoenfeld, Amy. “Tracking the $700 Billion Bailout”. The New York Times. オリジナルの2010年2月20日時点におけるアーカイブ。 2009年1月9日閲覧。 (Listing of recipients for funds allocated or distributed under TARP.)
不良資産救済プログラム
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「ジェームズ・ダイモン」の記事における「不良資産救済プログラム」の解説
JPモルガン・チェースの最高経営責任者として、2008年10月28日に不良資産救済プログラム(英語版)(TARP)によりアメリカ合衆国財務省から250億ドルの資金が銀行へ注入されるのを見届けた。この金額は、不良債権化した住宅ローン関連の債権を処理するための同プログラムのA条により注入されたものの中で五番目に大きい金額であった。JPモルガン・チェースは他の銀行よりも財務状況が良く、TARPによる資金を実際には必要としなかったと報道されている が、政府が株式資本の銀行だけを例外にしない意向を示したため資金注入を受諾した。 2009年2月には、JPモルガン・チェースは自己資本をベースとして事業を買収していく方針を発表した。 アメリカ政府がJPモルガン・チェースに注入された250億ドルがTARPの目的を果たすよう推し進めることは2009年2月までなかった。この政府の行動力の無さについて、2009年2月1日にダイモンは次のように発言している。 JPモルガンは、この馬鹿らしい銀行の国有化について話すことをやめたらうまくやっていけるのだろう。我々は資本も潤沢にある。政策担当者にはこういいたいね「今までどこに居たんだ?」と。銀行を生かしておいたのは彼らなのに、今になって「これまでの間違いを見ろ、俺らが来て直すから」なんて言いつつ皆に殴りかかっているんだ。 JPモルガン・チェースは、アメリカの大手銀行九行のなかで最も経営状態が良く、TARPの資金を受け取る必要が無かったと言われている。不良債権を抱えている小規模銀行がこの資金を受け取る事を奨励するため、財務長官のヘンリー・ポールソンはこれら九行に対し、TARPの資金を受け取るよう、間際になって強制したと言われている。
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