上海軌道交通金山線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/25 01:31 UTC 版)
上海軌道交通金山線 | |||
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CRH6型電車を使用した金山線の列車(2018年6月)
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基本情報 | |||
国 | ![]() |
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所在地 | 上海市 | ||
種類 | 通勤鉄道 | ||
路線網 | 上海市域鉄道 | ||
起点 | 上海南駅 | ||
終点 | 金山衛駅 | ||
駅数 | 9駅 | ||
開業 | 2012年9月28日 | ||
運営者 | 中国鉄路上海局集団公司 | ||
路線構造 | 高架・地上 | ||
路線諸元 | |||
路線距離 | 54.781 km | ||
軌間 | 1,435 mm(標準軌) | ||
線路数 | 複線 | ||
複線区間 | 全区間 | ||
電化区間 | 全区間 | ||
電化方式 | 交流25,000V 50Hz | ||
最高速度 | 160 km/h[1] | ||
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上海軌道交通金山線(シャンハイきどうこうつうきんざんせん、中国語: 上海轨道交通金山线)は中華人民共和国上海市徐匯区の上海南駅から金山区の金山衛駅までを結ぶ上海市域鉄道の運行系統。中国国鉄の上海南線(滬杭線の支線)と金山線を経由する形で運行されている[2]。
概要
上海市の上海南駅から金山衛駅までの56.4kmを結ぶ上海市域鉄道の路線であり、運行は中国鉄路上海局集団公司により行われている。計画及び建設時には上海軌道交通22号線と呼称されていた[3]。既存の金山線本線の高規格化や複線化を中心として整備され、滬杭線の支線である上海南線を使い、上海南駅へ乗り入れている。I級鉄路・複線電化幹線として設計され、最高設計速度は時速160km。上海市の徐匯区、閔行区、松江区、金山区の4つの区を通過し、8つの駅が設置されている。2012年9月28日に正式開業し[4][5]、これは中国国内において既存のローカル線を使用した市域鉄道路線としては初の事例である[6]。また、2025年1月5日には周辺の立ち退き問題により開業が延期となっていた莘荘駅も開業した[7]。
開通してしばらくは上海地下鉄の路線図に同線は記載されていなかったが、2017年12月の路線図からは乗り換え路線として記載されるようになり、2019年には全駅名が記載されるようになった。他の中国国鉄の運行する鉄道路線と異なり、乗車に際しての身分証明書や人民票、パスポートの提示は必要としていない。また上海市交通カードでの乗車も可能となっており、2020年8月28日からはモバイル乗車票や交通聯合カードでの利用も可能となった[8]。
沿革
- 2009年12月 - 高速化を目的として改築工事を開始。この路線が現在の路線となった[9]。
- 2012年9月28日 - 上海市域鉄道の市域鉄道路線として再開業[10]。
- 2025年1月5日 - 莘荘駅が開業。上海南駅の工事のため、大半の列車が莘荘駅発着に変更された[11]。
使用車両
CRH2型電車及びCRH6型電車が運用している。2012年9月の開業時にCRH2型電車が導入され、2017年9月にCRH6型電車が導入されたことから現在に至る[12]。
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金山線を走行するCRH2型電車
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2017年9月28日に運行を開始したCRH6型電車
駅一覧
路線名称 | 駅名 | 駅間 キロ |
営業 キロ |
接続路線・ 備考 |
所在地 | |||
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日本語 | 簡体字中国語 | 英語 | ||||||
滬杭線 | 上海南駅 | 上海南站 | Shanghai South | 0.0 | 中国国鉄滬昆線・ 上海軌道交通■1号線 ■3号線 |
上海市 | 徐匯区 | |
莘荘駅 | 莘庄站 | Xinzhuang | 上海軌道交通 ■1号線 ■5号線 |
閔行区 | ||||
金山線 | 春申駅 | 春申站 | Chunshen | 松江区 | ||||
新橋駅 | 新桥站 | Xinqiao | ■ 松江有軌電車1号線(新橋火車站駅) | |||||
車墩駅 | 车墩站 | Chedun | ||||||
葉榭駅 | 叶榭站 | Yexie | ||||||
亭林駅 | 亭林站 | Tinglin | 金山区 | |||||
金山園区駅 | 金山园区站 | Jinshan Industrial Park | ||||||
金山衛駅 | 金山卫站 | Jinshanwei |
脚注
- ^ “金山铁路设计最高时速160公里 采用电力牵引”. 上海新闻. (2012年9月20日). オリジナルの2017年3月5日時点におけるアーカイブ。 2016年12月1日閲覧。
- ^ “上海远郊人的“极限通勤”:往返180公里,火车换地铁……辛苦中也有小确幸”. 上观新闻 (新浪网). (2024年7月25日). オリジナルの2024年12月23日時点におけるアーカイブ。 2024年12月23日閲覧。
- ^ “上海地铁22号线 28日试运行”. 新浪网. 2021年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月23日閲覧。
- ^ “金山铁路支线9月28日运营 金山站更名为金山卫站”. 陶鼎. 上海市金山区人民政府 (2012年9月5日). 2013年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月5日閲覧。
- ^ “上海年鉴2013:大事记”. Shtong.gov.cn (2014年2月19日). 2016年3月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月29日閲覧。
- ^ “视频:上海:铁路金山支线月内开工 开辟铁路公交化先例”. 2013年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月18日閲覧。
- ^ “金山铁路莘庄站今正式开通,来看最新换乘线路——”. 上观新闻. (2025年1月5日) 2025年7月17日閲覧。
- ^ “8月28日起金山铁路可用手机扫码乘车 4个热点问答一览”. 上海发布. (2020年8月27日). オリジナルの2020年11月27日時点におけるアーカイブ。 2020年8月27日閲覧。
- ^ “金山铁路支线改建途径四个区 最高时速达轨交2倍”. Sh.eastday.com. 2021年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月29日閲覧。
- ^ “金山铁路首班列车爆满 未来班次将增加到每天36对”. 东广新闻台 (2012年9月29日). 2020年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年7月4日閲覧。
- ^ 上观新闻 (2024年12月16日). “记者调查:不仅车次缩减,还延误频发!金山铁路怎么了?”. 新浪网. オリジナルの2024年12月26日時点におけるアーカイブ。 2024年12月26日閲覧。
- ^ “金山铁路开通运营五周年 两组新型动车28日上线运营”. 央广网. (2017年9月26日). オリジナルの2017年9月26日時点におけるアーカイブ。 2017年9月26日閲覧。
関連項目
- 上海軌道交通金山線のページへのリンク