上杉家伝来後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 22:45 UTC 版)
その後江戸時代を通じて米沢上杉家に伝来していたが、幕末になり戊辰戦争が勃発した際に米沢藩は佐幕派の奥羽越列藩同盟に加わり明治新政府と対立することになった。しかし、奥羽越列藩同盟は新政府軍に敗北し、米沢藩にも厳罰が下されようとする中、当時上杉家は土佐藩主である山内家と姻戚関係にあったことから土佐藩の助力を得ることができ厳罰を受けずに済んだ。そのため上杉家ではその礼として本作が山内家へ贈られたと伝えられる。その後経緯は不詳ながら、土佐藩郷士出身であり三菱財閥第二代総帥である岩崎弥之助(岩崎弥太郎の実弟)の許に渡った。以降は弥之助が設立した静嘉堂文庫に収蔵されるようになり、現在も静嘉堂文庫美術館に保管されている。
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