三 袖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 02:39 UTC 版)
アストラットの古城に娘のエレーンとその父親、二人の兄が暮らしていた。そこへランスロットが一夜の宿を求めて立ち寄る。ランスロットは試合への遅参をごまかすため、長兄の盾を借りて正体を隠すことにする。また彼は、父親の勧めにより次兄を従者として試合に連れて行くことを請け合う。エレーンは、ランスロットをひと目見て恋に落ちる。彼女は真紅の長衣から袖を切り取り、夜中にランスロットの寝所を訪れて、この袖を兜に付けて闘ってくれるよう訴える。戸惑うランスロットだが、盾を替え、袖を兜に飾って試合に臨めば、遅参すらも面白がってくれる者もあろうと思い直して袖を受け取り、自分の盾をエレーンに預ける。
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