ヴェブレン効果
【英】veblen effects
ヴェブレン効果とは、高価な商品ほど、顕示的消費が増加するという効果のことである。
ヴェブレン効果は、多くの人が所有することのできない高価な商品を所有し、顕示欲を満たして優越感に浸りたいという心理作用に基づいたものである。
ヴェブレン効果は、マーケティング戦略の1つとして用いられる。高価な貴金属やブランド品、車などはヴェブレン効果を狙った商法といえる。
ヴェブレン効果は、アメリカ合衆国の経済学者・社会学者であるソースティン・ヴェブレンの『有閑階級の理論』の中で述べられており、その後、ハーヴェイ・ライベンシュタインの『消費者需要理論におけるバンドワゴン効果、スノッブ効果、及びヴェブレン効果』の中でも取り上げられている。
ヴェブレン財
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ヴェブレン財(ヴェブレンざい、Veblen good)、ヴェブレン効果(ヴェブレンこうか、Veblen effect)とは経済学などで使われる用語である。ベブレン財、ベブレン効果とも表記される。
ヴェブレン効果は、アメリカの理論経済学者ハーヴェイ・ライベンシュタインが1950年の論文「消費者需要理論におけるバンドワゴン効果、スノッブ効果、及びヴェブレン効果」で提唱したものである。アメリカの経済学者ヴェブレンが著書『有閑階級の理論』(1899年)の中で、金利生活者などの有閑階級が「目立つため」「見せびらかすため」に高額な商品を購入する現象に注目し、衒示的消費(conspicuous consumption)と呼んだことにちなんで命名された。
ヴェブレン財は、所得が高い層になるほど需要が増すという上級財の一区分であり、販売されている価格が高いほど需要が増すということが特徴。経済学の主要な概念となっている価格弾力性によれば、需要とは財の価格が下がればそれだけ増すという原理はあるものの、これは価格が高いほど需要が増す側面もあり価格弾力性の定義に反していることになる。
これと類似した財にギッフェン財という物があるが、これは所得が低いほど需要が高くなるような劣等財の一区分という点がヴェブレン財との違いである。
ビジネスで使う場合は、高額で希少性の高い商品を発売する方法などがある。[1]
脚注
関連項目
外部リンク
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