ヴィンセント_(映画)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ヴィンセント_(映画)の意味・解説 

ヴィンセント (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 10:07 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ヴィンセント
Vincent
監督 ティム・バートン
脚本 ティム・バートン
原案 ティム・バートン
製作 リック・ヘインリックス
出演者 ヴィンセント・プライス
音楽 ケン・ヒルトン
撮影 ヴィクター・アブダロフ
製作会社 ウォルト・ディズニー・プロダクション
配給 ブエナ・ビスタ・ディストリビューション
公開 1982年
1994年
上映時間 6分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $60,000
テンプレートを表示

ヴィンセント』(Vincent)は、1982年ティム・バートンが製作したストップモーションアニメーション短編映画である。

概要

アニメーターとしてウォルト・ディズニー・カンパニーに在籍していたティム・バートンが原案、脚本、そして監督を務めた短編映画である。

バートン自身、ホラー映画などへの出演で知られる怪奇俳優ヴィンセント・プライスのファンであり、作中では彼にあこがれる少年の苦悩が描かれている。プライス自身もナレーターとして声で出演しているほか、アメリカの怪奇文学小説家エドガー・アラン・ポーも作中にインスパイアされている。

もともと「ポエム」としての原案はあったものの、当初は短編映画としてではなく、子供向けの短い絵本として構想されていた[1]。しかしその後、ストップモーションを用いたアニメーションの短編映画として製作された。アニメーション技法も用いられており、バートン自身が愛する古典ホラー映画へのオマージュも兼ね、カラーではなくモノクロで撮影された。

ヴィンセントはロサンゼルスの映画館で2週間にわたって、マット・ディロン主演の『テックス』と同時上映された。また、ロンドンやシカゴで行われた映画祭にも出品され、そこでも高い評価を得た[2]

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のDVDBDなどの特典映像内で視聴できる。

あらすじ

郊外に住むヴィンセント・マロイは7歳の男の子。ごく普通な家に住むごく普通の男の子だが、他の子と違っていたのは怪奇俳優のヴィンセント・プライスに憧れていること。日々、暗い妄想を働かせては不気味に笑う日々。しかし、そんなヴィンセントを母親は理解しようとしない。そんなしがらみもあり、ヴィンセントは次第に不安に駆られるとともに情緒不安定に陥っていく。誰からも理解されない苦しみや増していくヴィンセントへの憧れで、苦悩は日に日に増大し、次第にその不安定な妄想はヴィンセントの中で爆発する。

声の出演

スタッフ

  • 監督・原案・脚本:ティム・バートン
  • 製作:リック・ヘインリックス
  • 音楽:ケン・ヒルトン
  • 撮影:ヴィクター・アブラロフ

脚注・出典

  1. ^ マーク・ソールズベリー著、遠山純生訳『バートン・オン・バートン』フィルムアート社、1996年11月1日、ISBN 4-8459-9661-8[要ページ番号]
  2. ^ Salisbury, Mark; Tim Burton (2000). Burton on Burton: Revised Edition. Faber and Faber. ISBN 0-571-20507-0.

外部リンク


「ヴィンセント (映画)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヴィンセント_(映画)」の関連用語

ヴィンセント_(映画)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヴィンセント_(映画)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヴィンセント (映画) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS