ヴィルヘルムスタールの戦いとは? わかりやすく解説

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ヴィルヘルムスタールの戦い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/09 22:40 UTC 版)

ヴィルヘルムスタールの戦い

フェルディナント・フォン・ブラウンシュヴァイク=ヴォルフェンビュッテルの1762年戦役の地図、1872年作
戦争七年戦争
年月日1762年6月24日
場所ドイツ北西部、カルデン近くのヴィルヘルムスタール城
結果:連合軍の勝利
交戦勢力
グレートブリテン王国
プロイセン王国
ハノーファー選帝侯領
ブラウンシュヴァイク=リューネブルク
ヘッセン=カッセル方伯領
 フランス王国
指導者・指揮官
フェルディナント・フォン・ブラウンシュヴァイク=ヴォルフェンビュッテル スービーズ公シャルル・ド・ロアン
デストレ公ルイ・シャルル・セザール・ル・テリエ
戦力
50,000 70,000
損害
707[1] 死傷者1,500以上
捕虜数千

ヴィルヘルムスタールの戦い(ヴィルヘルムスタールのたたかい、英語: Battle of Wilhelmsthal)またはヴィルヘルムシュタットの戦い(ヴィルヘルムシュタットのたたかい、英語: Battle of Wilhelmstadt)は七年戦争中の1762年6月24日フェルディナント・フォン・ブラウンシュヴァイク=ヴォルフェンビュッテル率いるイギリスプロイセンブラウンシュヴァイクヘッセン=カッセルの連合軍がスービーズ公率いるフランス軍に勝利した戦闘。フランス軍がまたしてもハノーファーを脅かしたため、連合軍はフランス軍の近くを行軍してフランス軍を包囲、撤退させた。フェルディナントにとってはパリ条約により戦争が終結する前の最後の会戦となった。

背景

フランスは1757年以降何度かハノーファーの侵攻と占領を試み、それをイギリスに占領されたフランス植民地と交換しようとした。フェルディナント率いる連合軍はそれまでの試みを全て挫けたが、1762年には戦争の終結が近づいたため、フランス軍は最後の試みとして再度侵攻し、フェルディナント軍を撃破しようとした。

経過

フェルディナントは進軍して両側からフランス軍を攻撃、包囲に近い陣形をとった。イギリス軍がショワズール伯率いるフランス軍中央部を前後から同時攻撃して1,500人の損害を与えて[2]、数個連隊を降伏させた。

その後

結果は連合軍の勝利であった。フランスがハノーファーを占領しようとする最後の試みは挫かれ、結局停戦とパリ条約締結までフランスはハノーファーを占領することができなかった。連合軍はそのまま進軍して11月にカッセルを落としたが、そのころにはすでに予備条約が締結されて、大局に影響を及ぼすことはなかった。

関連項目

  • 七年戦争におけるイギリス英語版
  • 七年戦争におけるフランス英語版

脚注

  1. ^ Savory, Reginald, His Britannic Majesty's Army in Germany During the Seven Years War, Oxford University Press, 1966, p. 375.
  2. ^ Savory, Reginald, His Britannic Majesty's Army in Germany During the Seven Years War, Oxford University Press, 1966, p. 373.

外部リンク

座標: 北緯51度25分00秒 東経9度24分00秒 / 北緯51.4167度 東経9.4000度 / 51.4167; 9.4000




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