ワン・バイ・ワン方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 08:16 UTC 版)
「フィギュアスケートの採点法」の記事における「ワン・バイ・ワン方式」の解説
ワン・バイ・ワン方式では順位を得点の合計を単純に比較するのではなく、それぞれのジャッジがつけた点数をマトリクス化して(相対評価)決定する。具体的には次のような手順である。 ジャッジはそれぞれ、自分がつけた「技術点とプレゼンテーションの合計点」によって選手同士を1対1で比較し、 高い合計点をつけたほうの選手の「支持するジャッジ=JIF(Judge in Favor)」となり、その選手に「PIF(Point in Favor) 2ポイント」を与える。 さらに、「PIFのポイント合計」によって選手同士は1対1で比較され、高いほうの選手に「CP (Comparative Point) 2ポイント」が与える。もしPIFの合計が同じであれば、両者に1ポイントを与える。 CPの合計の高いものから上位の順位となる。 そして、順位に応じて順位点(factored placement scores)を与え、各種目の順位点の合計によって最終的な順位を決定する。6.0システムは、滑走順の早い選手に高い得点を与えてしまうと、後の滑走者がさらに良い演技をした場合に得点が飽和してしまうため、滑走順が遅い選手ほど高得点が出やすく、滑走順の早い選手には得点を抑えてつける傾向がある。しかし、得点の合計がそのまま順位に連動するものではないので、滑走順による得点の差が試合結果(最終的な順位)に直接影響するわけではない。
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