ワルター・ハーリヒ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 17:21 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ワルター・ハーリヒ(Walther Harich, 1888年1月30日 - 1931年12月14日)はドイツの文学研究者、小説家、推理作家。
概要
E.T.A.ホフマンの研究者として知られる。
文学研究の傍ら小説も執筆した。日本においては1934年に"Dorette Lächelt"の翻訳が『妖女ドレッテ』の題で『新青年』に掲載され、江戸川乱歩らに高く評価された。
妻のエータ・ハーリヒ=シュナイダーはチェンバロ奏者、音楽学者、日本学者。息子のヴォルフガング・ハーリヒ(Wolfgang Harich, 1923年12月9日-1995年3月15日)は東ドイツの哲学者、ジャーナリスト。
生涯
1909年から1914年までベルリン、ケーニヒスベルク、フライブルクで哲学を学び、博士号を取得。
著作
- 1929年 "Die drei um Edith"
- 邦題『妖女エディト』
- 1930年 "Dorette Lächelt"
- 邦題『妖女ドレッテ』(稲木勝彦訳, 『新青年』春季増刊号,1934年/東京創元社[世界推理小説全集],1959年)
- 1939年 "Ursula schwebt vorüber"
参考文献
- 江戸川乱歩「「ドレッテ」に就いて」(『新青年』春季増刊号,1934年)
- 江戸川乱歩「ハアリヒの方向」(『新青年』10月号,1935年)
- いずれも随筆集『蔵の中から』(講談社[江戸川乱歩推理文庫]61,1988年1月)収録。
脚注
外部リンク
- Criminalbibliothek(ドイツ語)
関連項目
固有名詞の分類
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