ワリヤーグ
旧ソ連時代に設計され、ソ連崩壊後にウクライナが保有していた航空母艦(空母)の名称。中国に売却され、人民解放軍海軍の空母「遼寧」として2012年9月に就役した。
ワリヤーグは1990年代にウクライナから中国へ売却された。中国本国への引渡しが完了したのは2001年になってからである。名目上は、娯楽施設として転用するためとされていた。
2000年代半ば以降、ワリヤーグは空母として改修を進められていることが徐々に明らかになった。2011年7月になって初めて、中国国防省がワリヤーグを空母として利用することを認めた。
ワリヤーグの全長は約300メートル、排水量は約6万トン、乗員数は1500名以上とされる。複数門の対艦、対空ミサイルを搭載している。
ワリヤーグは中国における国産空母の雛形として研究された後、練習艦として就航する予定とされた。2012年9月25日に大連で正式に就航式が催され、「遼寧」と正式に命名された。なお、就航時点では艦載機はまだない。
ヴァリャーグ (曖昧さ回避)
(ワリャーグ から転送)
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ナビゲーションに移動 検索に移動ヴァリャーグ(Варяг, Varyag)。カナ転記の表記揺れとして、ヴァリャーク、ワリャーグ、ワリャークなどがある。
軍事
ロシア海軍(帝政期・ソ連時代含む)の複数の艦船がこの名を名乗っている (Russian ship Varyag) 。
- ヴァリャーグ (防護巡洋艦) - ロシア帝国海軍。日露戦争後、日本海軍の「宗谷」となり、第一次世界大戦時にロシアに返還。
- ヴァリャーグ (空母) - ソ連が起工、ソ連崩壊後はウクライナ海軍が所有した未完成艦。中国が購入・完成し、空母「遼寧」となる。
- ヴァリャーク (ミサイル巡洋艦・2代) - ソ連海軍→ロシア海軍。建造当初は「チェルヴォナ・ウクライナ」であったが1996年に改名。
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