ローカル・コモンズの現状と今後の展望
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/29 05:10 UTC 版)
「ローカル・コモンズ」の記事における「ローカル・コモンズの現状と今後の展望」の解説
ローカル・コモンズは、特に開発途上国にあっては、重要な共有資源である。薪炭や非木材生産物をもたらす森林、河川・水路、道路脇や公有地の牧草、沿岸の水産資源などは、現地住民にとって、バイオマスエネルギー、農業投入財、食糧などを供給してくれる存在である。ローカル・コモンズは、現地住民には生活にはなくてはならない存在となっている。 そこで、ローカル・コモンズの今後の利用・保全を図るためには、個人経営体(農家、自営業者など)など現地住民(女子、老人を含む)の参加が必要不可欠になってくるであろう。 持続可能な開発な社会を形成するためには、貿易、直接投資、政府開発援助,NGO・NPOだけではなく、地域コミュニティにおけるローカル・コモンズの適正管理にも着目して環境を保全することが考えられる。 このように、ローカル・コモンズの管理に着目すると、開発と環境保全の担い手として、開発途上国あるいは先進工業国の現地住民を草の根民活として位置づけることができる。そして、地域コミュニティにおいて、草の根民活の参加を促すことが、持続可能な開発にとって有効であると考えられる。
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