ロルフ・ホーホフートとは? わかりやすく解説

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ホーホフート【Rolf Hochhuth】


ロルフ・ホーホフート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 09:30 UTC 版)

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ロルフ・ホーホフート(2009年)

ロルフ・ホーホフート(Rolf Hochhuth、1931年4月1日 -2020年5月13日[1])は、ドイツ劇作家

生涯

中部ヘッセン州エシュヴェーゲ生まれ。1963年ナチスユダヤ人虐殺を黙視した当時のローマ教皇ピウス12世の戦争責任を告発した戯曲「神の代理人」でデビュー。大きな話題を呼び、日本では竹山道雄がローマ教皇批判を行い論争になったが、それはあくまでも戯曲であり、今日の西洋学界ではその歴史的価値が強く問われており、批判されている[2][3]

その後、政治演劇「兵士たち」(1967年)、「ゲリラ」(1970年)、「助産婦」(1972年)、「女の平和とNATO」(1974年)などを発表。「ドイツの恋」(1978年)の資料探索中に現職州首相のナチス時代の戦争犯罪を発見し、辞職させ、「法律家たち」(1979年)でこれを劇化した[4]。「ドイツの恋」は83年にアンジェイ・ワイダ監督、ハンナ・シグラ主演で映画化された。

2020年5月13日にベルリンにある自宅で死去した[1]。享年89[1]

日本語訳

  • 『神の代理人』森川俊夫訳. 白水社, 1964
  • 『兵士たち ジュネーヴ鎮魂歌』森川俊夫 訳. 白水社, 1967
  • 『ゲリラ 五幕悲劇』森川俊夫, 越部暹 訳. 白水社, 1971
  • Blet, Pierre (1999). Pius XII and the Second World War : According to the Archives of the Vatican. New York : Paulist Press. ISBN 0-8091-0503-9
  • Ritner, Carol and Roth, John K. (eds.) (2002). Pope Pius XII and the Holocaust. New York: Leicester University Press. ISBN 0-7185-0275-2
  • Sánchez, José M. (2002). Pius XII and the Holocaust: Understanding the Controversy. Washington D.C.: Catholic University of America Press. ISBN 0-8132-1081-X.

脚注

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  1. ^ a b c “ロルフ・ホーホフート氏死去 ドイツ劇作家、教皇の責任追及”. 時事通信. (2020年5月14日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2020051401295&g=int 2020年5月18日閲覧。 
  2. ^ 30Giorni | «Leggete il libro di padre Blet su Pio XII» (Intervista con Pierre Blet di Stefano Maria Paci)”. www.30giorni.it. 2021年5月17日閲覧。
  3. ^ L'oro di Pio XII”. archive.is (2013年4月13日). 2021年5月17日閲覧。
  4. ^ R. ホーホフートとは”. コトバンク. 20世紀西洋人名事典. 2020年5月18日閲覧。


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