ルネ2世 (ロレーヌ公)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ルネ2世 (ロレーヌ公)の意味・解説 

ルネ2世 (ロレーヌ公)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/30 02:04 UTC 版)

ロレーヌ公ルネ2世

ルネ2世(René II, 1451年5月2日 - 1508年12月10日)は、ロレーヌ公(在位:1473年 - 1508年)、バル公(在位:1483年 - 1508年)、ヴォーデモン伯(在位:1470年 - 1508年)。1480年から1493年まではカラブリア公として、1493年以降はナポリ王およびエルサレム王として、ナポリ王国プロヴァンス伯領の、外祖父ルネ1世(ナポリ王)以来の継承権を要求していた。また、父方の叔父ジャン英語版からアルクール伯およびオマール伯を継承した。1504年にはルネ1世の称号の1つであったギーズ伯を獲得した。

生涯

ルネ2世は、ロレーヌ公ジャン1世の曾孫であるヴォーデモン伯 フェリー2世(1420年 - 1470年)と、ナポリ王ルネ1世およびロレーヌ女公イザベルの娘ヨランド・ダンジュー(同じくジャン1世の曾孫)の子としてアンジェで生まれた。

父のヴォーデモン伯は1470年に死去し、1473年に母方の従兄のロレーヌ公ニコラ・ダンジュー(ジャン2世の子)が嗣子なくして死去すると母ヨランドが相続した。しかし、その年内に長男ルネへ権限を譲って政治から身を引いた。こうして、ルネ2世は父母双方の血筋に基づいてロレーヌ公国・ヴォーデモン伯を相続した。

領土拡大を狙うブルゴーニュ公シャルル軽率公と激突、1477年スイス傭兵の力を借りてナンシーの戦いで軽率公を討ち取った(ブルゴーニュ戦争)。

1508年に死去した。彼の成人した息子達は、アントワーヌはロレーヌ公を、クロードは後にフランスからギーズ公を、ヴェルダン司教ルイ英語版ヴォーデモン伯英語版をそれぞれ引き継いで分家し、結果的に一般の地方領主以上に子孫は繁栄して現在のヨーロッパでも無視できない勢力となるきっかけになった。

子女

ナンシーを解放するルネ2世、1476年

1471年、ルネ2世はジャンヌ・ダルクールと結婚したが、1485年結婚は無効とされた。

1485年、ゲルデルン公アドルフの娘フィリッパと結婚した。2人の間には12人の子女が生まれた。

  • シャルル(1486年生、夭折)
  • フランソワ(1487年)
  • アントワーヌ(1489年 - 1544年) - ロレーヌ公
  • アンヌ(1490年 - 1491年)
  • ニコラ(1493年生、夭折)
  • イザベル(1494年 - 1508年)
  • クロード(1496年 - 1550年) - ギーズ公
  • ジャン英語版(1498年 - 1550年) - 枢機卿、トゥールメスヴェルダン司教
  • ルイ英語版(1500年 - 1528年) - ヴェルダン司教、ヴォーデモン伯
  • クロード(1502年生、カトリーヌの双子の姉、夭折)
  • カトリーヌ(1502年生、クロードの双子の妹、夭折)
  • フランソワ(1506年 - 1525年) - ランバス伯、パヴィアの戦いで戦死
先代
ヨランド
ロレーヌ公
1473年 - 1508年
次代
アントワーヌ
先代
ヨランド
バル公
1483年 - 1508年
次代
アントワーヌ
先代
フェリー2世
ヴォーデモン伯英語版
1470年 - 1508年
次代
ルイ英語版
先代
ジャン英語版
オマール伯
1473年 - 1508年
次代
クロード



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ルネ2世 (ロレーヌ公)」の関連用語

ルネ2世 (ロレーヌ公)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ルネ2世 (ロレーヌ公)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのルネ2世 (ロレーヌ公) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS