フィリッパ・ファン・エフモントとは? わかりやすく解説

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フィリッパ・ファン・エフモント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/31 23:32 UTC 版)

フィリップ・ド・ゲルドル
Philippe de Gueldre
ロレーヌ公
在位 1485年 - 1508年
別称号 バル公妃

出生 (1467-11-09) 1467年11月9日
フラーフェ英語版
死去 (1547-02-28) 1547年2月28日(79歳没)
ロレーヌ公国ポンタ=ムッソン
埋葬 ロレーヌ公国ナンシーサン・フランソワ・ド・コルディア教会ドイツ語版
配偶者 ロレーヌルネ2世
子女 一覧参照
家名 エフモント家
父親 ゲルデルン公アドルフ
母親 カトリーヌ・ド・ブルボン
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フィリッパ・ファン・エフモント阿蘭:Filippa van Egmont, 1467年11月9日 - 1547年2月28日)は、ドイツオランダ系のゲルデルン(ヘルレ)公爵家の公女で、ロレーヌルネ2世の2番目の妻。フランス語名はフィリップ・ド・ゲルドルPhilippe de Gueldre)。

生涯

ゲルデルン公アドルフとその妻でブルボン公シャルル1世の娘であるカトリーヌの間に双子の片割れとして生まれた[1]。双子の弟カレルはエフモント家最後のゲルデルン公であった。1485年、ロレーヌ公ルネ2世は最初の妻ジャンヌ・ダルクールの不妊を理由として教会に婚姻無効を宣言させた。ルネはロレーヌ公爵家とフランス王家との結びつきを深めるべく、フランス王室の縁者であるフィリッパを新たに妻に迎えることを決めた。2人の婚礼は1485年9月1日にオルレアンで挙行された。

1508年に夫と死別すると、わずか9歳の長男アントワーヌの摂政に就任しようとしたが、公国の等族が反対したため失敗に終わり、後見役の1人の地位に留められた。1509年6月13日、亡夫の妹であるアランソン公爵未亡人マルグリットからマイエンヌ男爵領を買い戻している。1519年12月15日にポンタ=ムッソンのクララ会女子修道院に入り、亡くなるまで同修道院に住んだ。1538年に弟のカレルが嫡子の無いまま世を去ると、フィリッパは長男アントワーヌにゲルデルン公領の相続権があると主張したが、ゲルデルンは1543年に神聖ローマ皇帝カール5世によってハプスブルク家ネーデルラント諸州に編入された。

1547年に79歳で死去し、遺骸はナンシーサン・フランソワ・ド・コルディア教会ドイツ語版に葬られた。

子女

夫ルネ2世との間に12人の子女をもうけた。

  • シャルル(1486年生、夭折)
  • フランソワ(1487年)
  • アントワーヌ(1489年 - 1544年) - ロレーヌ公
  • アンヌ(1490年 - 1491年)
  • ニコラ(1493年生、夭折)
  • イザベル(1494年 - 1508年)
  • クロード(1496年 - 1550年) - ギーズ公
  • ジャン(1498年 - 1550年) - 枢機卿、トゥールメスヴェルダン司教
  • ルイ(1500年 - 1528年) - ヴェルダン司教、ヴォーデモン伯
  • クロード(1502年生、カトリーヌの双子の姉、夭折)
  • カトリーヌ(1502年生、クロードの双子の妹、夭折)
  • フランソワ(1506年 - 1525年) - ランバス伯、パヴィアの戦いで戦死

脚注

  1. ^ Miroslav Marek (2004年2月10日). “Filippa von Egmont(Egmont2)”. genealogy.euweb.. 2012年10月6日閲覧。



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