リンゼイ法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/28 06:10 UTC 版)
「テトラフェニルポルフィリン」の記事における「リンゼイ法」の解説
1987年にリンゼイらにより報告された方法。すべての反応を室温で行える。窒素雰囲気下、原料のジクロロメタン溶液に酸触媒を加えることで得られるポルフィリノーゲンを、2,3-ジクロロ-5,6-ジシアノ-1,4-ベンゾキノン (DDQ) やp-クロラニルなどの酸化剤を用いて酸化することでテトラフェニルポルフィリンを得る。条件によっては収率は60%にも上る。アドラー-ロンゴ法に比べ大量の溶媒(約30倍)を要するが、適応可能な原料が幅広く、アドラー=ロンゴ法と並んで今日では最も広く用いられる。酸触媒としては三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体、トリフルオロ酢酸などが用いられる。
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