リュウキュウガキ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/02 10:29 UTC 版)
リュウキュウガキ | |||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||||||||
準絶滅危惧(環境省レッドリスト)![]() |
|||||||||||||||||||||||||||
分類(APG III) | |||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Diospyros maritima Blume, 1826[2] | |||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
リュウキュウガキ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Coast persimmon |


リュウキュウガキ(学名:Diospyros maritima)は、カキノキ科カキノキ属の植物。フィリピンではMalatinta, Kanomoi、マレーシアサバ州ではKayu malam、台湾では黄心柿と呼ばれている。東南アジア、太平洋諸国、台湾、琉球に分布している。
特徴
常緑の中高木植物である。雌雄異株。葉は互生で、全緑革質、形は、長楕から倒卵状楕円形である。花は、淡黄色で、がくには、密集した毛がある。花冠は、筒状である。果実は径2–4 cmの扁球形で、熟すと黄褐色になる。果実は秋から初夏にかけて長期間観察されるが有毒で[3]、ナフトキノン誘導体が含まれ、特にプルンバギンが強い魚毒作用をもつ[4]。辺材は淡黄色で、心材は黒色である。
分布と生育環境
徳之島、沖永良部島、与論島、沖縄本島~先島諸島に分布。奄美群島では稀で、沖縄県内ではやや普通にみられる。海岸~山地の石灰岩地の林内に生育[3]。
用途
材は、本黒檀の代用として用途がある。
参考文献
- 熱帯植物研究会『熱帯植物要覧』(第3版)北野至亮, 養賢堂(発売)、1991年。ISBN 492439503X。 NCID BN09700914。全国書誌番号: 93006811。
- 大川智史; 林将之「リュウキュウガキ」『ネイチャーガイド 琉球の樹木 奄美・沖縄~八重山の亜熱帯植物図鑑』文一総合出版、東京都新宿区、2016年。 ISBN 9784829984024。
脚注
- ^ リュウキュウガキ
- ^ a b The Plant List
- ^ a b (大川 & 林 2016, p. 308)
- ^ 比嘉松武「第5章 リュウキュウガキの抽出成分」『亜熱帯植物成分の分離および生物活性に関する研究』 九州大学〈工学博士 乙第5105号〉、1992年、248頁。doi:10.11501/3088205。 hdl:2324/24971。 NAID 500000084824 。
外部リンク
- 九州森林管理局. “リュウキュウガキ” (pdf). 林野庁. 2014年8月8日閲覧。
- リュウキュウガキのページへのリンク