リュウキュウウマノスズクサとは? わかりやすく解説

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リュウキュウウマノスズクサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/07 13:14 UTC 版)

リュウキュウウマノスズクサ
リュウキュウウマノスズクサの花
(2025年2月 沖縄県国頭村、内壁に赤紫色の条紋が入る型)
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : モクレン類 magnoliids
: コショウ目 Piperales
: ウマノスズクサ科 Aristolochiaceae
亜科 : ウマノスズクサ亜科 Aristolochioideae
: ウマノスズクサ属 Aristolochia
亜属 : オオバウマノスズクサ亜属 Subgenus Siphisia
: リュウキュウウマノスズクサ A. liukiuensis
学名
Aristolochia liukiuensis Hatus.[1]
和名
リュウキュウウマノスズクサ
リュウキュウウマノスズクサ(2025年2月 沖縄県国頭村)

リュウキュウウマノスズクサ(学名:Aristolochia liukiuensis)はウマノスズクサ科ウマノスズクサ属木本性つる植物。鹿児島県絶滅危惧II類[2]

特徴

長さ4–10 m以上。葉は薄い革質でハート型、基部は深く湾入し、長さ6–15 cm、全縁で互生する。幼葉は細長い矢尻形。葉は表裏ともに有毛で、葉裏は葉脈が浮き出る。葉柄や茎に毛が多い。花は左右相称で花被は筒状に合着し、途中でくびれ、サックスのような形をしている。花の筒部外面は有毛で、先が幅広くなる唇部(舷部)に赤紫色の条紋が入る。内壁が黄色い型と、内壁に唇部と同じ赤紫色の条紋が入る型がある。開花期は1–3月。蒴果は円筒状で6個の稜がある。腎毒性があるアリストロキア酸を含み、ジャコウアゲハベニモンアゲハ食草として知られる[3][4][5][6]

分布と生育環境

奄美群島~沖縄本島(久米島を除く)に分布。海外では台湾にまれに分布。山地~低地の林縁に生育[3][4][5][6]。沖縄県久米島および先島諸島には葉形が似る別種のアリマウマノスズクサが分布する。

脚注

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Aristolochia liukiuensis Hatus. リュウキュウウマノスズクサ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2025年3月1日閲覧。
  2. ^ リュウキュウウマノスズクサ Aristolochia liukiuensis”. レッドデータ検索システム. jpnrdb.com. 2025年3月1日閲覧。
  3. ^ a b (大川 & 林 2016, p. 36)
  4. ^ a b (片野田 2019, p. 200)
  5. ^ a b (東馬 2021, pp. 56–57)
  6. ^ a b (林 & 名嘉 2023, p. 36)

参考文献

  • 大川智史; 林将之「リュウキュウウマノスズクサ」『ネイチャーガイド 琉球の樹木 奄美・沖縄~八重山の亜熱帯植物図鑑』文一総合出版、東京都新宿区、2016年。ISBN 9784829984024 
  • 片野田逸郎「リュウキュウウマノスズクサ」『琉球弧・植物図鑑 from AMAMI』南方新社、2019年。 ISBN 9784861244056 
  • 東馬哲雄 著「リュウキュウウマノスズクサ」、大橋広好・門田裕一・木原浩・邑田仁・米倉浩司 編『フィールド版改訂新版 日本の野生植物』 1巻、平凡社、2021年、56–57頁。 ISBN 9784582535389 
  • 林将之; 名嘉初美「リュウキュウウマノスズクサ」『沖縄の身近な植物図鑑』(第2版)ボーダーインク、2023年。 ISBN 9784899824350 

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