リニア・ギンボニイとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > リニア・ギンボニイの意味・解説 

リニア属

(リニア・ギンボニイ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/06 15:52 UTC 版)

リニア
リニア
分類
: 植物界 Plantae
: Rhyniophyta
: Rhyniopsida
: Rhyniales
: Rhyniaceae
: リニア属 Rhynia
: リニア R. gwynne-vaughanii
学名
Rhynia. gwynne-vaughanii Kidston & Lang (1917)

リニア属(またはライニア属、Rhynia)はデボン紀初期に生育した化石植物で、Rhynia gwynne-vaughanii(リニア)1種のみからなる。維管束があり胞子により繁殖した。維管束植物としては最初期のものの一つで、現生の維管束植物と共通祖先から進化したと考えられている。スコットランドのライニー・チャート中(ライニー植物群)にのみ見出され、珪酸分の多い温泉の近くで生育したと考えられる。

リニアの胞子体は高さ20-30cmほどで二叉分枝する枝からなり、先に胞子嚢がついていた。また高さわずか数mmの茎からなるRemyophyton delicatumが、リニアの配偶体であると考えられている。これは雌雄同体で、形は胞子体に似ており、また配偶体でありながら維管束があった。

発見(1917年)当初は、ともに見出され外見も似ているAglaophyton majorも同じリニア属に分類されたが、その後これには維管束がないことがわかり、リニア属は1種のみとされている。これらは葉がなく茎のみでできている点で現生のマツバラン類に似ていることから古生マツバラン類とも呼ばれるが、マツバラン類とは系統的に直接の関係はないと考えられている。植物の茎・葉・根の起源を説明する「テローム説」はこれらの植物の体制に基づいている。

リニアの茎の断面



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「リニア・ギンボニイ」の関連用語

1
10% |||||

2
10% |||||

3
裸茎植物 百科事典
8% |||||

リニア・ギンボニイのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



リニア・ギンボニイのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのリニア属 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS