リナルト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 06:04 UTC 版)
ヴラド2世の重臣だったが、10年前、ヴラディスラヴにより宮廷を追われ隠遁生活を送っていた。貴族の専横や、それによる国の衰微を憂う良識派。最後の仕事のつもりでヴラドの望んでいた商人たちとの会合の実現に尽力した。宮廷復帰を渋っていたが、ヴラドの熱意に打たれて内膳長(ストルニック)就任を承諾し、彼をヴラド2世同様に支える。ハンガリーがダン支持を決めたことが発覚した際には、トランシルヴァニアのフニャディ家に使節として派遣され、マーチャーシュにハンガリー王座奪取を勧め、躊躇う臣下たちを自身の右目を抉って一喝した。臣下たちを決起させることに成功して帰還した後、侍従長(ポステルニック)に転ずる。家族を人質にとられたマリウスに、彼の求めに応じて人払いをした直後に刺され、最後までヴラドを気にかけながら薄れ行く意識の中で腕を掴んだ相手(実はヴラド本人)に公を頼むと訴えつつ息を引き取った。
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