ランボルギーニ・SC63とは? わかりやすく解説

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ランボルギーニ・SC63

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/06 13:37 UTC 版)

ランボルギーニ・SC63
カテゴリー LMDh
コンストラクター ランボルギーニ
リジェ
主要諸元
シャシー カーボンファイバーモノコック
サスペンション(前) 独立懸架 ダブルウィッシュボーン プッシュロッド
サスペンション(後) 独立懸架 ダブルウィッシュボーン プッシュロッド
全長 5,100 mm
全幅 2,000 mm
全高 1,070 mm
ホイールベース 3,148 mm
エンジン ランボルギーニ 3.8 L V8+モーター ツインターボ ミッドシップ, 縦置き
トランスミッション 7速 X Trac社製シーケンシャルセミオートマチック
重量 1,030 kg
タイヤ ミシュラン
主要成績
チーム ランボルギーニ・アイアン・リンクス
ドライバー ミルコ・ボルトロッティ
エドアルド・モルタラ
ダニール・クビアト
アンドレア・カルダレッリ
マッテオ・カイローリ英語版
ロマン・グロージャン
初戦 2024年のカタール1812kmレース
出走 優勝 表彰台 ポール Fラップ
13 0 0 0 1
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ランボルギーニ・SC63 (Lamborghini SC63) は、ランボルギーニル・マン・デイトナ・h (LMDh)規定に基づき、FIA 世界耐久選手権(WEC)、IMSA スポーツカー選手権(IMSA)への参戦用に開発したプロトタイプレーシングカー

概要

2022年5月17日、ランボルギーニはLMDh規定車両にてFIA 世界耐久選手権およびIMSA スポーツカー選手権に参戦することを発表[1]。翌月、リジェをシャシーコンストラクターに選定し、2024年のレースデビューに向けて開発していくことを発表した[2]。11月には搭載されるエンジンがV8ツインターボであることも発表された[3]

2022年11月、アイアン・リンクスがファクトリーチーム運営をすることを発表された[4]

2023年7月13日、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの場において正式に「SC63」が発表された[5]。8月から走行テストが開始される。

車両名称のSCはSquadra Corseから、63はランボルギーニ創立年の1963年からとられた。

レース活動

2024年

本年よりワークス参戦を開始。参戦初年度は唯一のオペレーターとしてアイアン・リンクスが担当し、FIA 世界耐久選手権(WEC)、IMSA ウェザーテック・スポーツカー選手権(IMSA WTSCC)にそれぞれ1台ずつ参戦する。

開発の関係から、IMSAの開幕戦となるデイトナ24時間レースをスキップし、WECの開幕戦カタール1812kmレースでレースデビューを果たした。

2025年

2025年はWECへのエントリーを見送り、IMSAのみの参戦となることを明らかにした。理由としては、同年よりWECのハイパーカークラスでは「1メーカーにつき最低2台」のエントリーが義務付けられたことに対し「ランボルギーニがこの選手権に参戦する上での戦略とは合致しない」ことを挙げた。また、IMSAへの参戦体制も変更され、前年までチーム運営を担当したアイアン・リンクスとは決別するとみられていたが[6]、12月に発表されたデイトナ24時間レースの暫定エントリーリストではアイアン・リンクスとのジョイント参戦が発表された。しかし1月に発表されたエントリーリストでは正式に参戦体制が変更され、「アウトモービリ・ランボルギーニ・スクアドラ・コルセ」として参戦、レースのオペレーションはライリー・テクノロジーズが担当する。

戦績

FIA 世界耐久選手権

チーム クラス No. ドライバー Rds. 1 2 3 4 5 6 7 8 Pts. Pos.
2024 ランボルギーニアイアン・リンクス ハイパーカー 63 ミルコ・ボルトロッティ All QAT
13
IMO
12
SPA
Ret
LMS
10
SÃO
17
COA
14
FUJ
Ret
BHR
Ret
11 8位
エドアルド・モルタラ 1-2, 4-8
アンドレア・カルダレッリ 3
ダニール・クビアト All

ウェザーテック・スポーツカー選手権

チーム クラス No. ドライバー Rds. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 Pts. Pos.
2024 ランボルギーニアイアン・リンクス GTP 63 マッテオ・カイローリ英語版 2, 6, 8-9 DAY SEB
7
LBH MON DET WGL
11
ELK IMS
8
PET
8
986 11位
アンドレア・カルダレッリ 2, 6, 8-9
ロマン・グロージャン 2, 8-9
2025 アウトモービリ・ランボルギーニ・スクアドラ・コルセ GTP 63 ミルコ・ボルトロッティ 1-2 DAY
12
SEB
13
LBH MON DET WGL
7
ELK
IMS
PET
672 13位
ロマン・グロージャン 1-2, 6
ダニール・クビアト 1-2, 6
エドアルド・モルタラ 1

ル・マン24時間レース

チーム クラス 車番 ドライバー 周回数 総合
順位
クラス
順位
2024
英語版
ランボルギーニアイアン・リンクス ハイパーカー 19 アンドレア・カルダレッリ
マッテオ・カイローリ英語版
ロマン・グロージャン
309 13位 13位
63 ミルコ・ボルトロッティ
エドアルド・モルタラ
ダニール・クビアト
309 10位 10位

脚注

  1. ^ “ランボルギーニ、2024年からWECとIMSAに参戦! LMDh車両を開発する7番目のメーカーに”. motorsport.com 日本語版. (2022年5月17日). https://jp.motorsport.com/wec/news/10am-uk-lamborghini-to-enter-wec-and-imsa-in-2024-with-new-lmdh/10305758/ 
  2. ^ “ランボルギーニ、LMDhのベースシャシーにリジェを選定。4コンストラクターが揃う”. autosports web. (2022年6月7日). https://www.as-web.jp/sports-car/825201?all 
  3. ^ “ランボルギーニ、2024年からWEC&IMSA投入予定のLMDh車両に新型V8ターボ搭載へ……スクアドラ・コルセで新設計”. motorsport.com 日本語版. (2022年9月19日). https://jp.motorsport.com/imsa/news/lamborghini-developing-new-v8-turbo-engine-for-2024-lmdh-car/10371728/ 
  4. ^ “ランボルギーニ、2024年からのWECとIMSA参戦に向けアイアンリンクスと提携。ファクトリーLMDhチーム結成”. motorsport.com 日本語版. (2022年11月5日). https://jp.motorsport.com/wec/news/-iron-lynx-to-run-lamborghini-lmdh-programmes-in-wec-imsa-from-2024/10395686/ 
  5. ^ “ランボルギーニ、2024年デビューのLMDh車両『SC63』を発表。3.8リッターのV8エンジン搭載”. motorsport.com 日本語版. (2023年7月13日). https://jp.motorsport.com/wec/news/lamborghini-reveals-new-sc63-lmdh-for-2024-wec-imsa-seasons/10495348/ 
  6. ^ ランボルギーニ、WEC参戦“休止”を発表。ハイパーカー、LMGT3共に撤退……IMSAとテメラリオGT3開発に専念か - motorsport.com 2024年11月23日

関連項目

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