ラクダの殺処分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 14:37 UTC 版)
「オーストラリア森林火災 (2019年-2020年)」の記事における「ラクダの殺処分」の解説
詳細は「オーストラリアに棲息する野生のラクダ(英語版)」を参照 BBCニュースをはじめ複数のメディアがオーストラリア政府がラクダの殺処分 (Culling)を行ったと報じた。発端は南オーストラリア州の先住民保護地区であるアナング=ピチャンチャチャラ=ヤンクニチャチャラ(英語版) (ウルルの近く、マスグレイヴ山脈付近に居住するオーストラリアの先住民)で、野生のラクダの群れが水を求めて彼らの町に侵入しようとしていたところを彼らの代表が政府に報告し、南オーストラリア州の環境省から派遣されたプロのスナイパーらがヘリコプターに乗り込みラクダを射殺した。2020年1月8日に5日間に渡る掃討作戦が実行され、これは南オーストラリア州史上最大規模のラクダ掃討作戦となった。殺処分されたラクダの数は4,000頭から5,000頭に上り、動物福祉の最大限の規範に則って実行したという。もっとも、乾期が長引くと在来種の野生生物には問題がなくても、野生のラクダにとっては極度の苦痛に繋がる為安楽死の目的もありラクダを殺処分したのであると推測できる。カンピ(英語版)に住んでいるマリタ・ベーカー (Marita Baker)はBBCニュースのインタヴューに対し"ラクダが水を求めて通りをうろついていたのよ。幼い子供たちの安全が心配だわ。"と応じた。なお、野生の馬もこの掃討作戦の巻き添えを食らう恐れがあるとBBCニュースは報じた。
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