ヤーライスによる改訂版 (GJ)
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「グリーゼ近傍恒星カタログ」の記事における「ヤーライスによる改訂版 (GJ)」の解説
グリーゼは、1979年にハルトムート・ヤーライスとともにさらに拡張した第2版を出版した。このカタログは、現在では一般に「グリーゼ・ヤーライスカタログ」(GJカタログ)と呼ばれる。このカタログには、2つの表が収録されている。表1では、近傍の恒星と確定したものに対して、GJ 1NNN(番号は赤経順に1000から1294)の符号が割り当てられ、表2では、近傍と疑われる恒星に対して、GJ 2NNN(番号は赤経順に2001から2159)の符号が割り当てられている。 このカタログの出版以降、以前・以降の版や補遺に含まれる全ての恒星に、GJの符号が用いられている。 グリーゼは、1991年に、再びヤーライスとともに、3,803個の恒星の情報を含むThird Catalogue of Nearby Stars (CNS3)を出版した。このカタログは予稿であったが、現在でも用いられている。多くの恒星には、既にGJ番号が振られていたが、1,388個の恒星には番号がなく、名前を付ける必要があったことから、赤経順に3001番から4388番が割り当てられた。現在のカタログには、これらの番号も含まれている。このような非公式なGJ番号を持つ恒星の例としては、GJ 3021がある。 1998年には、ヤーライスによってオンラインのみの最新版が作られ、ルプレヒト・カール大学ハイデルベルクのAstronomisches Rechen-Institut, Heidelberg(ARICNS)で入手できる。 グリーゼ581やグリーゼ710など、いくつかの恒星は、もとのカタログの番号で知られる。このカタログの恒星は、地球から近いため、しばしば研究の対象となる。 最新の更新版は、2010年に出版されたものであり、可能なものについては2MASSのデータとの調和が図られている。
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