モンテ・サンタンジェロ城
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「モンテ・サンタンジェロ」の記事における「モンテ・サンタンジェロ城」の解説
モンテ・サンタンジェロ城 (Monte Sant ' Angelo Castle) は、築造年代の異なるいくつかの部分からなる。最も古い建造物は、18mの高さがある「巨人の塔」Torre dei Giganti で、厚さ3.7mの壁をもつ。この城に関するもっとも古い記録は979年にさかのぼる。のちにこの城はノルマン人の拠点となり、アヴェルサ伯ライヌルフ (Rainulf Drengot) やプッリャ・カラブリア公ロベルト・イル・グイスカルドが居城とした。ロベルトは、「ノルマンの塔」や宝物庫を建設している。シチリア王から神聖ローマ皇帝となったフリードリヒ2世(フェデリーコ2世)は、愛妾であるビアンカ・ランチアの居城とするために城を改修した。アンジュー家(ナポリ王国)の支配の下では、もっぱら監獄として利用された。1464年から1485年にかけて、亡命してきたアルバニア人の領主スカンデルベク(オスマン帝国に抵抗したことでアルバニア人の民族的英雄とされる)がこの城に暮らした。15世紀、この城はナポリ王フェルディナンド1世によって大規模な改修を受ける。なお、この城には現在もビアンカ・ランチアの幽霊が出るとの伝説がある。
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