モニュメントと碑文
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 06:06 UTC 版)
彼女の治世には、シナイやパレスチナのトルコ石鉱山への遠征が行われたと考えられており、ヘリオポリスやテーベでは彼女の像が発見されている。また、アビドス、ヘルモポリス、メンフィス、ヌビアでも彼女の名前が見られる。 タウセレトの名を冠した碑文は、いくつかの場所で見つけることができる。 ビルガイ・ステラはタワスルに属する。彼女がサマヌードの地域に碑を建てたことが記されている。 タワスレットとシプタのペア像は、現在ミュンヘンのエジプト博物館に所蔵されている(No.122)。シプタはタウセレトの膝の上に座っているように描かれている。 アマダ神殿では、タワスレットは大王の妻であり、神の妻として描かれている。 ヘリオポリスの像にはトワスレが描かれており、彼女の名前には男女の蔑称が混じって刻まれている。タウセレト自身が女性として描かれている。 デルタのカンティルから来たとされる彼女のカルトゥーシュが発見された。 トルコ石鉱山であるセラビット・エル・カディムやティムナ(シナイ半島、パレスチナ)に関連するタウセレトとシプタの名前が発見された。 ヨルダンのテル・デール・アラでタウセレトのカルトゥーシュを持つファイアンス壷が発見された。 タウセレトはラメセウムの隣に霊廟を建てたが完成せず、部分的にしか発掘されていなかったが(1897年にフリンダース・ペトリが)、近年リチャード・H・ウィルキンソンとピアース・ポール・クリーズマンによって発掘された。再掘削の結果、当初考えられていたよりも複雑な構造であることが判明している。現在、タウセレト寺院プロジェクト(2004年~)により発掘が行われている。
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