モアイテングハギ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/26 04:43 UTC 版)
モアイテングハギ | ||||||||||||||||||||||||
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保全状況評価 | ||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) ![]() |
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Naso fageni Morrow, 1954 |
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英名 | ||||||||||||||||||||||||
horseface unicornfish Blunt Unicornfish |
モアイテングハギ(モアイ天狗剥、学名:Naso fageni)は、ニザダイ科の海水魚。
形態
体長80cm[1]。体型は側扁しており、頭部は角が無く、大型個体では吻部が隆起する。体色は薄く緑がかった灰色または灰色がかった茶色で、腹側は色が薄くなる[2]。側面には暗色の斑点を持つ。幼魚は尾柄に白い帯が入る。尾柄の両側に2つずつ薄赤色の骨質板をもち、骨質板はオスの方が大きい。背鰭と臀鰭には黒い線が入る。胸鰭は薄暗く茶色がかった色をしている。尾鰭は三日月形で後縁が黒く、オスの大型個体では上下の端の条が長く伸びる。背鰭の棘条は5本、背鰭の軟条は24〜26本。臀鰭の棘条は2本、臀鰭の軟条は23〜25本[1]。
生態
インド洋西部、オーストラリア北西部、フィリピンに分布[1]。分布の北限である日本では稀種。水深3〜35mの珊瑚礁から岩礁域に生息する。単独もしくは群れで生活し、藻類を捕食する。
人間との関係
食用に漁獲されるが、数は少ない。日本では神奈川県三浦半島で幼魚が記録され、1991年に和名が付けられた[2]。
脚注
- ^ a b c Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2022). "Naso fageni" in FishBase. September 2022 version.
- ^ a b 荒井 寛 (1991). “日本初記録のニザダイ科魚類モアイテングハギ (新称)”. 魚類学雑誌 38 (3): 319-321. doi:10.11369/jji1950.38.319.
関連項目
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