メキシコの回答
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 09:04 UTC 版)
「ツィンメルマン電報」の記事における「メキシコの回答」の解説
その後、メキシコ大統領ベヌスティアーノ・カランサは軍事委員会を設立し、それら旧メキシコ領の乗っ取りの現実性を評価させたが、実現性は低いという結論に達した。すなわち、3州を乗っ取ることは、米国に対して、将来の問題、さらには恐らく戦争を引き起こすだろうことは、ほぼ間違いなかった。しかし、メキシコは独力ではアメリカに勝てず、ドイツも戦闘で必要な武器を提供することはできないだろう。たとえ勝てたとしても、メキシコはその国境以内の膨大なアングロ人を支えることができないだろうし、1914年のナイアガラフォールズ平和会議での成果を無に帰することになり、南米との外交関係もこじれるだろう、という結論である。 こうしてカランザは4月14日にツィンメルマンの提案を断わった。その時、既に米国はドイツに戦争を宣言していた。
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