ムクナ・ベネッティとは? わかりやすく解説

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ムクナ・ベネッティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/28 22:38 UTC 版)

ムクナ・ベネッティ
ムクナ・ベネッティの花
(2024年11月 名古屋市 東山動植物園)
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類
core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : マメ群 fabids
(真正バラ類I eurosids I)
: マメ目 Fabales
: マメ科 Fabaceae
亜科 : マメ亜科 Faboideae
: トビカズラ属 Mucuna
: ムクナ・ベネッティ
M. bennettii
学名
Mucuna bennettii F.Muell.
シノニム
英名
New Guinea Creeper, scarlet jade vine
三出複葉(2024年11月 名古屋市 東山動植物園)

ムクナ・ベネッティ(学名:Mucuna bennettii)はマメ科トビカズラ属常緑つる植物ヒスイカズラを赤くしたような大きな花を咲かせる。

特徴

つるは20 m以上に長く伸び、木質化する。葉は3出小葉で、各小葉は卵形~長楕円形、革質で表面は滑らかで光沢がある。総状花序は下垂し、長さ30–60 cmに達する。各花は鮮やかな赤色で長さ10 cm以上となり、形は鎌状で爪に似る。染色体数は2n=22[1][2][3][4][5]

原産地

文献ではニューギニア島とされることが多い[1][2][3][5]。POWO[6]ではインドネシア東部のスラウェシ島パプアニューギニアソロモン諸島バヌアツ原産で、マレー半島へ導入とされている。

利用

熱帯性つる性植物の中でも最も美しい種に挙げられるが[2]、冬越しに15℃以上必要で[3]、植物体が大型になることから、温帯では植物園の大型温室で栽培される。秋に開花情報が公開されることがある。繁殖は挿し木、取り木、実生による[1][3][4][5]

脚注

  1. ^ a b c (白井 1980, p. 148)
  2. ^ a b c (湯浅 & 前川 1987, p. 272)
  3. ^ a b c d (Brickell 1996, p. 683)
  4. ^ a b (立石 1997, p. 274)
  5. ^ a b c ((社)日本インドア・グリーン協会 2009, p. 72)
  6. ^ Mucuna bennettii F.Muell. | Plants of the World Online | Kew Science” (英語). Plants of the World Online. 2024年12月7日閲覧。

参考文献

  • 白井祥平「オウムカズラ」『沖縄園芸植物大図鑑』 4巻《熱帯花木》、沖縄教育出版、那覇市、1980年。 
  • 湯浅浩史; 前川文夫「Mucuna bennettii」『マメ科資源植物便覧』(財)日本科学協会、1987年。ISBN 9784887162266 
  • Brickell, Christopher, ed. (1996), “Mucuna”, RHS A-Z encyclopedia of garden plants, United Kingdom: Dorling Kindersley, p. 683, ISBN 0751303038 
  • 立石庸一 著「ムクナ・ベンネッティイ」、岩槻邦男ら監修 編『朝日百科 植物の世界』 4巻、朝日新聞社、東京、1997年、274頁。 ISBN 9784023800106 
  • (社)日本インドア・グリーン協会 編「ムクナ・ベネッティー」『観葉植物と熱帯花木図鑑』誠文堂新光社、2009年。 ISBN 9784416409046 

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