マルモンテル:無料の魚(1844年)
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「フリードリヒ・カルクブレンナー」の記事における「マルモンテル:無料の魚(1844年)」の解説
ある日、カルクブレンナーは名士会のある一団に夕食を振舞ったが、その中には著名な芸術家も何人か含まれていた。最初の一品の立派な魚がゲスト達の目を引いた。彼らはカルクブレンナーに、どこでこんな美しい食材を手に入れたのかたずねた。カルクブレンナーは嬉しくなって喋りすぎてしまった。彼はその朝、自らパリの有名な市場に最高の新鮮な魚を探しに行ったそうだ。今ゲストが食している魚に目をつけたのは良かったが、魚屋がすでにそれをある司祭のお付の料理人に譲る約束をしたと知って悲しみに沈んだという。途方にくれたカルクブレンナーだったが、カードを引き当てた。それを魚屋に手渡そうとした時、その妻が叫んだのだ。まぁ、あなたはあの有名な巨匠のカルクブレンナーじゃない!こうなったらこの魚はあなたに譲るわ、お代も一切いただかなくてもいいから。
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