マルケスの実験後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/20 01:12 UTC 版)
「テトラニュートロン」の記事における「マルケスの実験後」の解説
マルケスの検出法に対する後の検証では、少なくとも最初の分析の一部には不備があるとされ、別の方法によるこの実験の追試験では、中性子の塊を再現することはできなかった。しかし、安定なテトラニュートロンの存在が独立に確認されたとしたら、現在の原子核モデルには相当な修正が必要になる。BertulaniとZelevinskyは、テトラニュートロンがもし存在するとしたら、それは2つのダイニュートロン分子の結合状態によって形成されるとした。しかし、複数の中性子の結合状態を許容するような原子核モデルの修正の試みは上手くいっておらず、テトラニュートロンの結合状態の存在が確実になった際には、核力に関する現在の理解に大きな変更が迫られると言われている。その後、東京大学と理化学研究所の共同研究チームがRIビームファクトリーでテトラ中性子核共鳴状態を発見したと報告した。
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