マルクーゼの『抑圧的寛容』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/01 23:10 UTC 版)
ヘルベルト・マルクーゼもまた、1965年に出版された『純粋寛容批判』に納められた論文『抑圧的寛容』(en:Repressive Tolerance)において権力者への隷属や多数決で規定される民主主義的権力の横暴の容認を『消極的寛容』(passive tolerance)と批判し、社会的弱者を虐げる権威や権力を容認しない『抑圧的寛容』を主張した。しかし論文の最終部分で保守主義者の批判に対して次のように反論した。 しかしながら、既成の半民主主義の代替は、たとえそれがいかに知的であっても独裁やエリートではなく、真の民主主義に向けての戦いである。 この点で彼の多数決批判論はプロレタリアート独裁やエリート主義ではなく『法の支配』に近い。
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