ベルリン北部線とは? わかりやすく解説

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ベルリン北部線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/29 01:17 UTC 版)

ベルリン北部線
基本情報
ドイツ
起点 ベルリン
終点 シュトラールズント
路線番号 200.1、200.85、205、209.12
開業 1877年
運営者 ドイツ鉄道
路線諸元
路線距離 222.6 km
軌間 1,435 mm
線路数 複線(ノイシュトレリッツ中央駅以南)
単線(ノイシュトレリッツ中央駅 - シュトラールズント中央駅)
電化方式 交流15,000V 16.7Hz(長距離線)
第三軌条方式 直流750V(ベルリンSバーン)
最高速度 160 km/h
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停車場・施設・接続路線
S-R線、旧シュトラールズント - トリップゼース線
222.6 シュトラールズント中央駅
シュトラールズント - ザスニッツ線
シュトラールズント - アンゲルミュンデ線
214.7 ツァレンドルフ
211.2 エルメンホルスト
208.3 ヴィッテンハーゲン
旧グライフスヴァルト - トリップゼース線
199.6 グリメン
旧グライフスヴァルト - トリップゼース線
192.7 ラーコー
旧トイツ・ルストー - ロイツ線
Militäranschluss
zur Zuckerfabrik
ペーネー川
176.1 デニム
トレントゼー川
169.8 ウツェーデル
165.2 シュテルンフェルト
161.4 グネヴコー
149.1 アルテントレップトー
トレンゼー川
旧プロイセン / シュトレーリッツ大公国国境
142.3 ネッダーリンク旧駅
ダッツ川
旧ノイブランデンブルク - フリートラント線
リューベック - シュトラースブルク線
旧パルヒム - ノイブランデンブルク線
133.7 ノイブランデンブルク
リューベック - シュトラースブルク線
国道B104
125.4 ブルク・シュタルガルト(メクレンブルク)
117.6 カミン(メクレンブルク)
113.4 ブランケンゼー(メクレンブルク)
ノイシュトレーリッツ - ヴァルネミュンデ線
98.5 ノイシュトレーリッツ中央駅
旧ノイシュトレーリッツ南駅
ヴィッテンベルゲ - シュトラースブルク線
メクレンブルク=フォアポンメルン州 / ブランデンブルク州
旧ブリッツ - フュルステンベルク線
78.0 フュルステンベルク(ハーヴェル)
ハーヴェル川
65.4 ダネンヴァルデ
旧グランゼー - ノイグロプソー線
56.2 グランゼー
レーベンベルク - ヘルツベルク線
レーベンベルク - プランツラウ線
44.3 レーヴェンベルク(マルクト)
40.8 グリュネベルク
34.8 ナッセンハイデ
ハーヴェル川
nach Berlin-Karow
von Berlin-Karow
29.5 ザクセンハウゼン北部線駅
27.4 オラニエンブルク S1終着駅
旧ナウエン - オラニエンブルク線
オーデル=ハーヴェル運河
25.7 レーニッツ
22.5 ボルクスドルフ
ブリーゼー川
19.4 ビルケンヴァルダー(ベルリン近郊)
外環状線連絡
ベルリン外環状線
17.1 ホーエンノイエンドルフ(ベルリン近郊)
外環状線連絡線、Sバーン緩行線
ブランデンブルク州 / ベルリン
13.1 ベルリン・フローナウ
11.1 ベルリン・ヘルムスドルフ
テーゲル小川
9.5 ベルリン・ヴァイトマンルスト
8.2 ベルリン・ヴィッテーナウ
旧ハイデクラウト線
5.6 ベルリン・ヴィルヘルムスルー
クレーメン線
3.8 ベルリン・ショェンホルツ
2.9 ベルリン・ヴォランク街
ベルリン - シュチェチン線
1.6 ベルリン・ボルンホルム街
Sバーン緩行線
ベルリン環状線
0.0 旧ベルリン・エバースヴァルト街 旧北駅(~1950)

ベルリン北部線 (ベルリンほくぶせん、ドイツ語: Berliner Nordbahn)とは、ドイツ連邦共和国の首都ベルリンのベルリン・ボルンホルマー・シュトラーセ駅からブランデンブルク州を経てメクレンブルク=フォアポンメルン州シュトラールズントのシュトラールズント中央駅に至る全長222.6kmのドイツ鉄道の路線である。

概要

今日では長距離列車および地域列車はホーエン・ノイエンドルフ駅からベルリン外環状線に入りベルリン=リヒテンベルク駅方面に向かう。ベルリン・ボルンホルマー・シュトラーセ駅 - ホーエン・ノイエンドルフ駅間はSバーンのみが運行されている。ノイシュトレーリッツ中央駅からはロストック方面に向かうノイシュトレーリッツ-ヴァーネミュンデ線が分岐する。

歴史

19世紀半ばからベルリンから北に鉄道を敷設する計画は存在し、ベルリン北部鉄道株式会社(ドイツ語: Berliner Nord-Eisenbahn-Gesellschaft)がプロイセンメクレンブルク=シュトレーリッツの双方から鉄道敷設の免許を取得したが、財政的理由により1875年12月15日に解散した。最終的にはプロイセン政府が鉄道を建設することになり、1877年7月10日にはベルリン - オラニエンブルク - ノイシュトレリッツ - ノイブランデンブルク(134 km)、同年12月1日にはノイブランデンブルク - デミン(42 km)、翌1878年1月1日にデミン - シュトラールズント(47 km)が開業した。

ベルリン側のターミナル駅は当初エバースヴァルダー通り、現在のマウアーパルク付近にあったが貨物専用であった。旅客列車はパンコウ地区にあるヴォランクシュトラーセ駅発着であった。19世紀末には旅客列車はインヴァリーデン通り付近のシュテッティナー駅(後の旧ベルリン北駅、現在は廃止)発着に変更された。

1912年までに近郊線と長距離線 ゲズントブルンネン - フローナウ間の線路が近郊線と長距離線に分離され、同時に連続立体交差化された。1926年にはフローナウ - ボルクスドルフ間も同様の工事が完成した。1925年にゲズントブルンネン - オラニエンブルク間が直流電化され、この区間は後にベルリンSバーンの一部になった。

1950年にはシュテッティナー駅は北駅(ドイツ語: Nordbahnhof)に改称された。1961年8月13日ベルリンの壁が建設されてフローナウ駅 - ホーエン・ノイエンドルフ駅間が廃止されるまでは電化設備は存続していた。ベルリン北駅の長距離線は1952年5月18日に既に廃止されていた。

壁建設後はSバーンのオラニエンブルク - ホーエン・ノイエンドルフ間は孤立した区間になった。1961年11月にホーエン・ノイエンドルフ - ブランケンブルク間にベルリン外環状線に沿ってSバーンの電化路線が建設された。フローナウ駅への路線をはじめ、Sバーンの西ベルリン区間は1984年1月9日東ドイツ国鉄からベルリン市交通局ドイツ語版に移管された。当初は運休していたが、1984年10月1日に運行が再開された。1985年に行われたSバーンの線路の修復工事で長距離線の復活は困難になった。 ドイツ再統一後の1992年にはフローナウ - ホーエン・ノイエンドルフ間が復旧し、オラニエンブルク駅へのSバーンの運行が再開された。

2013年までにビルケンヴェルダー - ノイシュトレーリッツ間の最高速度を160km/hに引き上げることでベルリン - ロストック間の所要時間を短縮することが決定された[1]。同時に、ヨーロッパにおける統一列車制御システムであるETCSが採用が決定された。

工事は段階的に進められ、最初の区間として2007年11月にレーヴェンベルク - グランセ間が完成した[2]。ダネンヴァルデ - フュルステンベルク間は2009年3月から11月、グランセ - ダネンヴァルデ間は2011年7月から翌12年8月にかけて工事が行われた。2012年9月10日から翌13年6月9日にオラニエンブルク - ノイシュトレーリッツ間の工事が行われた。ナッセンハイデ - レーヴェンベルク間の湿原地帯では7200本の杭基礎が下層土深くに打ち込まれた。

次の区間としてオラニエンブルク - ナッセンハイデ間が2017年から高速化される予定である。オラニエンブルク - フュルステンベルク/ハーフェルおよびノイシュトレーリッツ間の工事は2019年から2021年頃に延期されたのち、フュルステンベルク/ハーフェル駅の保護文化財指定のため2025年以降に再延期された。

運行形態

  • 快速列車(RE 5): ベルリン南交差駅 - ベルリン中央駅 - ゲーズントブルネン - オラニエンブルク - グランゼー - フュルステンベルク - ノイシュトレーリッツ - ブルクシュタルガルト - ノイブランデンブルク - アルテントレップトー - グネヴコー - シュテルンフェルト - ウツェーデル - デニム - ラーコー - グリメン - ヴィッテンハーゲン - エルメンホルスト - ツァレンドルフ - シュトラールズント。60分ごとに運行[3]
  • Sバーン(S1): ヴァンゼー - ツェーレンドルフィン - シュテグリッツ市役所駅 - シェーネベルク - ヨルク街駅 - ベルリン北駅 - ゲーズントブルネン - ボルンホルム街駅 - ヴォランク街駅 - ショェンホルツ - ヴィルヘルムスルー - ヴィッテーナウ - ヴァイトマンルスト - ヘルムスドルフ - フローナウ(- ホーエンノイエンドルフ - ビルケンヴァルダー - ボルクスドルフ - レーニッツ - オラニエンブルク)。10分ごとに運行[4]

参考文献

  • Peter Bley (2002) (ドイツ語). Berliner Nordbahn – 125 Jahre Eisenbahn Berlin–Neustrelitz–Stralsund. Berlin: Neddermeyer. ISBN 3-933254-33-7 
  • Königlich Preussischer Minister der Öffentlichen Arbeiten, ed (1982) (ドイツ語). Berlin und seine Eisenbahnen : 1846–1896. Berlin: Verlag Ästhetik und Kommunikation. ISBN 3-88245-106-8 

脚注

関連項目




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