ブランドンフィゲロアとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ブランドンフィゲロアの意味・解説 

ブランドン・フィゲロア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/31 08:56 UTC 版)

ブランドン・フィゲロア
基本情報
本名 ブランドン・リー・フィゲロア
通称 The Heartbreaker(ハートブレーカー)
階級 フェザー級
身長 175cm
リーチ 184cm
国籍 アメリカ合衆国
誕生日 (1996-12-29) 1996年12月29日(28歳)
出身地 テキサス州ウェスラコ
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 29
勝ち 26
KO勝ち 19
敗け 2
引き分け 1
テンプレートを表示

ブランドン・フィゲロア(Brandon Figueroa、1996年12月29日 - )は、アメリカ合衆国プロボクサーテキサス州ウェスラコ英語版出身。元WBAレギュラー・WBC世界スーパーバンタム級統一王者。元WBC世界フェザー級王者。世界2階級制覇王者

兄はオマール・フィゲロア

来歴

アマチュア時代

2014年1月、全米ユース選手権にフライ級(52kg)で出場し、準々決勝でクリス・コルバートに勝利するが、準決勝でシャクール・スティーブンソンに敗れた[1]

プロ時代

スーパーバンタム級

2015年5月9日、フィゲロアはTGBプロモーションズとプロモート契約を結び、フェザー級4回戦でプロデビューした。

2018年9月30日、オンタリオ州オンタリオトヨタ・アリーナにて、元2階級制覇王者オスカル・エスカンドンと対戦し、10回KO勝ちを収めた[2]

2019年1月13日、ロサンゼルスのマイクロソフトシアターにてWBA世界スーパーバンタム級4位で元WBA世界同級暫定王者モイセス・フローレスとWBA世界同級挑戦者決定戦を行い、3回1分35秒KO勝ちを収め、王者ダニエル・ローマンへの指名挑戦権を獲得した[3]

2019年4月20日、 ディグニティ・ヘルス・スポーツ・パーク・テニスコートにてダニー・ガルシア対エイドリアン・グラナドスの前座でWBA世界スーパーバンタム級7位のヨンフレス・パレホとWBA暫定世界同級王座決定戦を行い[4]、8回終了時にパレホが棄権した為暫定王座を獲得した[5]。この試合でフィゲロアは15万ドル(約1600万円)、パレホは2万ドル(約210万円)のファイトマネーを稼いだ[6]

2019年8月24日、エディンバーグビート・オグデン・アリーナにてWBA世界スーバーバンタム級9位のハビエル・チャコンとWBA暫定世界同級タイトルマッチを行い、4回TKO勝ちで初防衛に成功した[7]

2019年10月31日、ダニエル・ローマンのスーパー王座認定に伴いフィゲロアは同日付で暫定王者からレギュラー王者に昇格した。

2019年11月23日、MGMグランド・ガーデン・アリーナフリオ・セハとWBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチを予定していたが、前日計量でセハがスーパーバンタム級の規定体重である122ポンドを4.5ポンド(2.0キロ)体重超過し計量失格となった為[8]、フィゲロアが勝つか引き分けで王座防衛となるがセハが勝っても王座獲得とはならないという条件で試合が行われ、試合結果は引き分けに終わったものの2度目の防衛に成功した[9]。この試合でフィゲロアは20万ドル(約2160万円)、セハは5万ドル(約540万円)のファイトマネーを稼いだ[10]

2020年9月26日、コネチカット州のモヒガン・サン・カジノでWBA世界スーバーバンタム級14位のダミアン・バスケスとWBA世界同級タイトルマッチを行い、10回1分18秒TKO勝ちを収め3度目の防衛に成功した[11]

2021年5月15日、ディグニティ・ヘルス・スポーツ・パーク・テニスコートでWBC世界スーパーバンタム級王者ルイス・ネリと王座統一戦を行い、7回2分18秒KO勝ちで2団体王座統一に成功した[12]。この試合でフィゲロアは65万ドル(約7100万円)、ネリは25万ドル(約2730万円)のファイトマネーを稼いだ[13]

2021年9月7日、スティーブン・フルトンと11日後の9月18日に対戦予定だったが、フィゲロアが新型コロナウイルスに感染したため延期になった[14]

2021年11月27日、ラスベガスのパークMGMでWBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトンと対戦。12回0-2判定負けで王座統一に失敗するとともに、WBC王座から陥落した。なおWBAはフィゲロアがリングに上った時点でWBA世界スーパーバンタム級レギュラー王座を剥奪した。

2022年10月2日、地元テキサス州ウェスラコで飲酒運転の疑いで逮捕され、血中アルコール濃度(BAC)検査で州の制限値0.08%を約2倍上回る0.15%が検出された。フィゲロアは1,000ドルの身元保証書を提出し釈放された[15]

フェザー級

2023年3月4日、トヨタ・アリーナでWBC世界フェザー級2位のマーク・マグサヨと、WBC世界フェザー級王者レイ・バルガスが王座を保持したままWBC世界スーパーフェザー級王者オシャキー・フォスターへ挑戦することに伴うWBC世界フェザー級暫定王座決定戦を行い、12回3-0の判定勝ちを収め暫定ながら2階級制覇を達成した[16]。この試合でフィゲロアは50万ドル(約6600万円)、マグサヨは30万ドル(約3900万円)のファイトマネーを稼いだ[17]

2024年5月4日、ラスベガスのT-モバイル・アリーナサウル・アルバレスハイメ・ムンギアの前座で元WBO世界スーパーバンタム級王者のヘスス・マグダレノとWBC暫定・世界フェザー級タイトルマッチを行う予定だったが、対戦相手のマグダレノがフェザー級の規定体重を2.6ポンド体重超過したため計量失格となり王座獲得資格を剥奪され、両陣営の協議の結果、フィゲロアが勝つか引き分けで王座防衛となるがマグダレノが勝っても王座獲得とはならないという条件で試合が行われ、9回2分59秒TKO勝ちを収め初防衛に成功した。

2024年10月11日、WBCはWBC世界フェザー級王者のレイ・バルガスと暫定王者のフィゲロアに対して団体内王座統一戦を行うように指令していたが、バルガスが肩を負傷したため王座剥奪および休養王座に認定され、それに伴いフィゲロアは同日付で暫定王座から正規王座に昇格した[18]

2025年2月1日、ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われたデビッド・ベナビデスデビッド・モレルの前座でWBC世界フェザー級2位のスティーブン・フルトンと約3年2ヶ月ぶりに再戦するも、12回0-3(112-116×2、111-117)の判定負けを喫し王座から陥落、フルトンの2階級制覇を許すと共に雪辱を果たせなかった[19]

2025年7月19日、ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナマリオ・バリオスマニー・パッキャオの前座でWBC世界フェザー級7位のジョエト・ゴンザレスとWBA世界同級挑戦者決定戦を行い、12回3-0(116-112×2、115-113)の判定勝ちを収め再起を果たすとともに王者のニック・ボールへの挑戦権を獲得した。

戦績

  • アマチュアボクシング:50戦 33勝 17敗[20]
  • プロボクシング:29戦 26勝 (19KO) 2敗 1分
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2015年5月9日 4R 判定3-0 ヘクター・グティエレス アメリカ合衆国 プロデビュー戦
2 2015年6月26日 1R 0:51 TKO リカルド・メナ メキシコ
3 2015年10月10日 4R 1:17 TKO ラミロ・ルイス メキシコ
4 2015年12月12日 4R 判定3-0 フランシスコ・ムロ アメリカ合衆国
5 2016年1月12日 6R 2:25 TKO ハロルド・レイエス プエルトリコ
6 2016年4月23日 2R 0:30 TKO ハーシエル・バスケス メキシコ
7 2016年5月28日 5R 1:31 TKO ジョネル・ニエベス プエルトリコ
8 2016年6月25日 2R 2:45 TKO オルディエル・ランディン  キューバ
9 2016年7月23日 3R 1:20 KO アダルベルト・ゾリラ プエルトリコ
10 2016年10月8日 6R 判定3-0 レイモンド・チャコン アメリカ合衆国
11 2017年2月21日 4R 2:54 TKO ラウル・チリノ アメリカ合衆国
12 2017年5月2日 8R 判定3-0 ルイス・フェルナンド・サーベドラ メキシコ
13 2017年7月15日 8R 判定3-0 ファチウ・ファシノウ ベナン
14 2017年10月14日 4R 1:15 TKO ビクトル・プロア メキシコ
15 2018年3月10日 7R 0:45 TKO ヒオバンニ・デルガド メキシコ
16 2018年8月4日 1R 2:57 TKO ルイス・ロイ・スアレス・クルス メキシコ
17 2018年9月30日 10R 2:11 KO オスカル・エスカンドン  コロンビア
18 2019年1月13日 3R 1:45 KO モイセス・フローレス メキシコ
19 2019年4月20日 8R 終了 TKO ヨンフレス・パレホ ベネズエラ WBA世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦
20 2019年8月24日 4R 0:55 KO ハビエル・チャコン アルゼンチン WBA暫定防衛1→レギュラー王座に認定
21 2019年11月23日 12R 判定1-1 フリオ・セハ メキシコ WBA防衛2
22 2020年9月26日 10R 1:18 TKO ダミアン・バスケス アメリカ合衆国 WBA防衛3
23 2021年5月15日 7R 2:18 KO ルイス・ネリ メキシコ WBA・WBC世界スーパーバンタム級王座統一戦
WBA防衛4・WBC獲得
24 2021年11月27日 12R 判定0-2 スティーブン・フルトン アメリカ合衆国 WBC・WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦
WBC陥落
25 2022年7月9日 6R 2:11 TKO カルロス・カストロ アメリカ合衆国
26 2023年3月4日 12R 判定3-0 マーク・マグサヨ フィリピン WBC世界フェザー級暫定王座決定戦
27 2024年5月4日 9R 2:59 KO ヘスス・マグダレノ アメリカ合衆国 WBC暫定防衛1→正規王座に認定
28 2025年2月1日 12R 判定0-3 スティーブン・フルトン アメリカ合衆国 WBC陥落
29 2025年7月19日 12R 判定3-0 ジョエト・ゴンザレス アメリカ合衆国 WBA世界フェザー級挑戦者決定戦
テンプレート

獲得タイトル

  • WBA世界スーパーバンタム級暫定王座(防衛1=レギュラー王座に認定)
  • WBA世界スーパーバンタム級レギュラー王座(防衛3=剥奪)
  • WBC世界スーパーバンタム級王座(防衛0)
  • WBC世界フェザー級暫定王座(防衛1→正規王座に認定)
  • WBC世界フェザー級王座(防衛0)

脚注

  1. ^ USA Youth National Championships Grand Sierra Resort, Reno January 7-11, 2014”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
  2. ^ Brandon Figueroa Knocks Oscar Escandon Out in Tenth”. BoxingScene.com (2018年10月1日). 2019年6月17日閲覧。
  3. ^ Brandon Figueroa Breaks Down, Stops Moises Flores in Three”. BoxingScene.com (2019年1月13日). 2019年6月17日閲覧。
  4. ^ Brandon Figueroa vs. Yonfrez Parejo Now For WBA-Interim Belt”. BoxingScene.com (2019年4月5日). 2019年6月17日閲覧。
  5. ^ Brandon Figueroa Stops Parejo For WBA Interim-Title”. BoxingScene.com (2019年4月20日). 2019年6月17日閲覧。
  6. ^ Purses: Danny Garcia $1M, Adrian Granados $400K”. Boxing News 24 (2019年4月20日). 2019年7月27日閲覧。
  7. ^ Brandon Figueroa vs. Javier Chacon, 8/24 PBC on FS1 Headliner”. BoxingScene.com (2019年6月6日). 2019年6月17日閲覧。
  8. ^ Wilder vs Ortiz 2 weigh-in results: Luis Nery and Julio Ceja miss weight, fights still on”. Bad Left Hook (2019年11月22日). 2019年12月23日閲覧。
  9. ^ Photos: Brandon Figueroa, Julio Ceja - Thrilling War Ends in Draw”. Boxing Scene.com (2019年11月24日). 2019年12月23日閲覧。
  10. ^ Purses: Wilder $3M, Ortiz $1.5M, Santa Cruz $750K, Flores $100K”. Boxing News 24 (2019年11月22日). 2020年1月6日閲覧。
  11. ^ 双子のチャーロ兄弟が同時世界戦に勝利 ネリ、カシメロも勝つ”. AFPBB News (2020年9月27日). 2020年10月6日閲覧。
  12. ^ “問題児”ネリ初黒星 希代のトラブルメーカー、ボディーでもん絶7回KO負け”. デイリー・スポーツ (2021年5月16日). 2021年5月21日閲覧。
  13. ^ Per CSAC official purses for Sat’s PBC/Show card”. Dan Rafael (2021年5月15日). 2021年6月8日閲覧。
  14. ^ Brandon Figueroa Tests Positive For Covid, Forced To Postpone Title Unification With Stephen Fulton”. Boxing Scene.com (2021年9月7日). 2021年9月14日閲覧。
  15. ^ Brandon Figueroa Arrested For Alleged DWI In Hidaldgo County, Texas”. Boxing Scene.com (2022年10月3日). 2022年10月4日閲覧。
  16. ^ Brandon Figueroa Decisions Mark Magsayo in War of Wills, Captures Interim-WBC Title”. Boxing Scene.com (2023年3月4日). 2023年3月6日閲覧。
  17. ^ Notebook: Figueroa, Magsayo expect fight of the year candidate”. Dan Rafael (2023年3月4日). 2023年4月4日閲覧。
  18. ^ Brandon Figueroa on course for Stephen Fulton on December 14”. Boxing Scene.com (2024年10月11日). 2024年10月19日閲覧。
  19. ^ フルトン快勝、フィゲロアをコントロール WBCフェザー級王座獲得、2階級制覇なる Boxing News(ボクシングニュース) 2025年2月2日
  20. ^ Brandon Figueroa - Next Fight, Fighter Bio, Stats & News”. Premier Boxing Champions. 2022年8月9日閲覧。

関連項目

外部リンク

暫定王座決定戦 対戦者
ヨンフレス・パレホ
WBA世界スーパーバンタム級暫定王者
2019年4月20日 - 2019年10月31日
次暫定王者
正規認定により消滅
空位
前タイトル保持者
ダニエル・ローマン
WBA世界スーパーバンタム級王者

2019年10月31日 - 2021年11月27日(剥奪)

空位
次タイトル獲得者
N/A
前王者
ルイス・ネリ
WBC世界スーパーバンタム級王者

2021年5月15日 - 2021年11月27日

次王者
スティーブン・フルトン
暫定王座決定戦 対戦者
マーク・マグサヨ
WBC世界フェザー級暫定王者
2023年3月4日 - 2024年10月11日
次暫定王者
正規認定により消滅
空位
前タイトル保持者
レイ・バルガス
WBC世界フェザー級王者

2024年10月11日 - 2025年2月1日

次王者
スティーブン・フルトン



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

ブランドンフィゲロアのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ブランドンフィゲロアのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのブランドン・フィゲロア (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS