スティーブン・フルトンとは? わかりやすく解説

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スティーブン・フルトン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/07 03:18 UTC 版)

スティーブン・フルトン
基本情報
本名 スティーブン・フルトン・ジュニア
通称 Cool Boy Steph(クールボーイ・ステフ)
Scooter(スクーター)
階級 フェザー級
身長 169cm
リーチ 179cm
国籍 アメリカ合衆国
誕生日 (1994-07-17) 1994年7月17日(31歳)
出身地 ペンシルベニア州フィラデルフィア
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 24
勝ち 23
KO勝ち 8
敗け 1
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スティーブン・フルトン
YouTube
チャンネル
活動期間 2011年11月15日 -
登録者数 約1870人
総再生回数 約10万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2024年5月12日時点。
テンプレートを表示

スティーブン・フルトン(Stephen Fulton、1994年7月17日 - )は、アメリカ合衆国プロボクサーペンシルベニア州フィラデルフィア出身。現WBC世界フェザー級王者。元WBC・WBO世界スーパーバンタム級統一王者世界2階級制覇王者

来歴

12歳のときに地元フィラデルフィアのジェームズ・シュラー・ボクシングジムでボクシングを始めた。

アマチュア時代

2011年4月、ナショナル・ゴールデングローブにライトフライ級(49kg)で出場するが1回戦で敗退[1]

2012年2月、全米選手権にライトフライ級(49kg)で出場し準決勝で敗退[2]。同年4月、ナショナル・ゴールデングローブにフライ級(52kg)で出場し2回戦で敗退[3]

2013年4月、全米選手権にバンタム級(56kg)で出場し決勝で敗退[4]。同年5月、ナショナル・ゴールデングローブにフライ級(52kg)で出場し優勝[5]

2014年1月、全米選手権にバンタム級(56kg)で出場し1回戦で敗退[6]。同年5月、ナショナル・ゴールデングローブにバンタム級で出場しルーベン・ヴィラに準決勝で敗退した[7]

アマチュアの戦績は75勝15敗。

プロ時代

スーパーバンタム級

2014年10月4日、プロデビュー戦を2回TKO勝ち[8]

2019年5月11日、IBO世界スーパーバンタム級王者パウルス・アムブンダ(ナミビア)に3-0の判定勝ちを収め王座を獲得した[9]

2020年1月25日、ニューヨークバークレイズ・センターWBO世界スーパーバンタム級2位のアーノルド・ケガイ(ウクライナ)とWBOインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座決定戦を行い、12回3-0の判定勝ち(117-111×2、116-112)を収めた[8][10]

2020年8月1日、コネチカット州アンカシヴィルモヒガン・サン・アリーナで、WBO世界スーパーバンタム級王座決定戦を、同級2位のアンジェロ・レオと行う予定だったが、試合3日前にフルトンの新型コロナウィルス感染が判明して欠場になり[11]、代わりに前座で出場する予定だったトレメイン・ウィリアムス(アメリカ)がレオと対戦し、レオが判定勝ちを収めて王者になった[12][8]。フルトンは同級1位に据え置かれて2020年12月にレオに挑戦することが決まっていたが、今度はレオがコロナ陽性となり、試合は延期となった[8]

2021年1月23日、モヒガン・サン・アリーナでWBO世界スーパーバンタム級王者アンジェロ・レオに挑戦し、12回3-0(119-109×2、118-110)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[13][14]

2021年9月7日、WBC世界スーパーバンタム級王者のブランドン・フィゲロアと2団体統一戦を11日後の9月18日に対戦する予定だったが、フィゲロアが新型コロナウイルスに感染したため延期になった[15]

2021年11月27日、延期されていたフィゲロアとの2団体統一戦がラスベガスパークMGM内ドルビー・ライブで行われ、12回2-0(114-114、116-112×2)の判定勝ちを収め、WBC王座獲得及びWBO王座の初防衛に成功し2団体統一王者となった[16]

2022年6月4日、ミネソタ州ミネアポリスのミネアポリス・アーモリーにてWBO世界スーパーバンタム級1位の元WBAスーパーIBF世界スーパーバンタム級王者ダニエル・ローマンと対戦し、12回3-0(120-108×2、119–109)の判定勝ちを収めWBC王座の初防衛、2度目のWBO王座防衛に成功した。

2023年3月6日、5月7日に横浜アリーナでWBC・WBO世界スーパーバンタム級1位で元バンタム級4団体統一王者井上尚弥との防衛戦を行うことを発表した[17]。しかし、井上が練習中に拳を痛めたことにより7月25日に延期され、会場も有明アリーナへと変更された[18]

2023年7月25日に有明アリーナにおいて、挑戦者の井上を相手にWBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチを行い、8Rに井上の左ボディからの右ストレートで大きくぐらつくと、追撃の左フックで初のダウンを奪われ、立ち上がったところに猛攻を受けてレフェリーが試合をストップし、8回1分14秒TKO負けを喫し、WBC・WBO世界スーパーバンタム級王座から陥落するとともにプロ初の敗戦となった[19]。また、ファイトマネーは井上、フルトン両者とも約5億円となった[20]

フェザー級

2024年9月14日、ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われたサウル・アルバレスエドガー・ベルランガの前座でカルロス・カストロWBAアメリカ大陸フェザー級王座決定戦を行い、10回2-1(94-95、96-93、95-94)の判定勝ちを収め王座を獲得した[21][22]。尚当初は同年8月17日にフロリダ州オーランドのカリビ・ロイヤル・オーランドでロニー・リオスと対戦する予定だったが、この興行のメインイベントでカレブ・プラントと対戦する予定だったトレバー・マカンビーが負傷した為興行がアルバレス対ベルランガの前座にスライド・吸収された上、リオスが10月5日にリヴァプールM&S・バンク・アリーナでWBA世界フェザー級王者ニック・ボールに挑戦することが決まった為[23]、カストロに変更した上で行われた[24]

2025年2月1日、ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われたデビッド・ベナビデスデビッド・モレルの前座でWBC世界フェザー級王者のブランドン・フィゲロアと約3年2ヶ月ぶりに再戦し、12回3-0(116-112×2、117-111)判定勝ちを収め王座獲得に成功、2階級制覇を果たした[25]

戦績

  • アマチュアボクシング:90戦 75勝 15敗
  • プロボクシング:24戦 23勝 (8KO) 1敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2014年10月4日 2R TKO イサック・バジャー アメリカ合衆国 プロデビュー戦
2 2014年11月20日 4R 判定3-0 ダーメン・ウッド アメリカ合衆国
3 2014年12月5日 4R 判定3-0 ベンジャミン・ブルゴス アメリカ合衆国
4 2015年1月31日 6R 判定3-0 エリック・ゴタイ ドミニカ共和国
5 2015年4月25日 3R 1:33 KO ジャマル・パラム アメリカ合衆国
6 2015年6月20日 3R 終了 KO パブロ・クプル メキシコ
7 2015年9月15日 6R 判定3-0 サム・ロドリゲス アメリカ合衆国
8 2015年12月29日 4R 判定2-0 ジョシュア・グリア アメリカ合衆国
9 2016年4月19日 4R 1:37 TKO アダルベルト・ゾリラ プエルトリコ
10 2016年7月2日 3R 1:38 TKO クリスティアン・レンテリア メキシコ
11 2017年4月4日 8R 判定3-0 ルイス・サウル・ロサリオ プエルトリコ
12 2017年12月8日 8R 判定2-0 アダム・ロペス アメリカ合衆国
13 2018年6月16日 9R 1:54 TKO ヘスス・アウマダ メキシコ
14 2018年9月30日 8R 判定3-0 ヘルマン・メラス メキシコ
15 2019年1月26日 5R 1:54 TKO マルロン・オレア  コロンビア
16 2019年5月11日 12R 判定3-0 パウルス・アムブンダ ナミビア IBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
17 2019年8月24日 6R 1:26 TKO イサック・アベラール メキシコ
18 2020年1月25日 12R 判定3-0 アーノルド・ケガイ  ウクライナ WBOインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座決定戦
19 2021年1月23日 12R 判定3-0 アンジェロ・レオ アメリカ合衆国 WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
20 2021年11月27日 12R 判定2-0 ブランドン・フィゲロア アメリカ合衆国 WBC・WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦
WBC獲得・WBO防衛1
21 2022年6月24日 12R 判定3-0 ダニエル・ローマン アメリカ合衆国 WBC防衛1・WBO防衛2
22 2023年7月25日 8R 1:14 TKO 井上尚弥大橋 日本 WBC・WBO陥落
23 2024年9月14日 10R 判定2-1 カルロス・カストロ アメリカ合衆国 WBA米大陸フェザー級王座決定戦
24 2025年2月1日 12R 判定3-0 ブランドン・フィゲロア アメリカ合衆国 WBC世界フェザー級タイトルマッチ
25 2025年 -月-日 - - - オシャキー・フォスター アメリカ合衆国 WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
試合前
テンプレート

獲得タイトル

  • WBOインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座
  • WBO世界スーパーバンタム級王座(防衛2)
  • WBC世界スーパーバンタム級王座(防衛1)
  • IBO世界スーパーバンタム級王座
  • WBAアメリカ大陸フェザー級王座
  • WBC世界フェザー級王座(防衛0)

脚注

  1. ^ 84.US National Golden Gloves - Indianapolis - April 25-30 2011”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
  2. ^ US National Championships - Fort Carson - February 26 - March 3 2012”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
  3. ^ 85.US National Golden Gloves - Mesquite - April 30 - May 5 2012”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
  4. ^ 123.USA National Championships Hub Sports Center / Northern Quest Resort & Casino, Spokane April 1-6, 2013”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
  5. ^ 86.US National Golden Gloves Salt Lake City May 13-18, 2013”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
  6. ^ 124.USA National Championships Hub Sports Center / Northern Quest Resort & Casino, Spokane January 20-25, 2014”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
  7. ^ 87.US National Golden Gloves Las Vegas May 12-17, 2014”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
  8. ^ a b c d WBO世界S・バンタム級タイトルマッチ アンジェロ・レオ対スティーブン・フルトン WOWOWオンライン 2021年1月29日
  9. ^ Jarrett Hurd vs. Julian Williams - LIVE Results From Fairfax BoxingScene.com 2019年5月11日
  10. ^ Stephen Fulton Boxes Past a Game Arnold Khegai For Decision BoxingScene.com 2020年1月25日
  11. ^ Angelo Leo vs. Tramaine Williams Set For WBO Title, Fulton Out Due To COVID-19 BoxingScene.com 2020年7月29日
  12. ^ Angelo Leo Pounds Tramaine Williams For Decision, Wins WBO Title BoxingScene.com 2020年8月2日
  13. ^ Stephen Fulton Decisions Angelo Leo in Action-Fight, Wins WBO Title BoxingScene.com 2021年1月23日
  14. ^ フルトン快勝 WBO・S・バンタム級王者交代 Boxing News(ボクシングニュース) 2021年1月24日
  15. ^ Brandon Figueroa Tests Positive For Covid, Forced To Postpone Title Unification With Stephen Fulton”. Boxing Scene.com (2021年9月7日). 2021年9月14日閲覧。
  16. ^ フルトンが2-0判定でS・バンタム級2冠統一 王座陥落のフィゲロアは勝利猛アピール Boxing News(ボクシングニュース) 2021年11月28日
  17. ^ 井上尚弥のフルトン戦は5.7横浜アリーナ 「勝ちに徹する」も「パワーと一瞬のスピードは自分が上」 Boxing News(ボクシングニュース) 2023年3月6日
  18. ^ 延期の井上尚弥vs.フルトンは7.25有明アリーナ WBC&WBO・S・バンタム級タイトルマッチ Boxing News(ボクシングニュース) 2023年3月29日
  19. ^ 井上尚弥がS・バンタム級2団体王者に 王者フルトンを8回に沈める 年内の4団体統一へ前進 Boxing News(ボクシングニュース) 2023年7月25日
  20. ^ 【ボクシング】ファイトマネー合計約10億円 〝軽量級史上最大の一戦〟を制した井上尚弥、左拳負傷での延期を乗り越え世界4階級制覇 サンスポ 2023年7月25日
  21. ^ “Stephen Fulton climbs off floor to eke out SD win over Carlos Castro”. BoxingScene.com. (2024年9月14日). https://www.boxingscene.com/stephen-fulton-climbs-off-floor-eke-out-sd-win-over-carlos-castro--185913 
  22. ^ “Stephen Fulton gets dropped, defeats Carlos Castro by decision in 126 lbs debut”. FIGHTMAG. (2024年9月15日). https://www.fightmag.com/stephen-fulton-gets-dropped-defeats-carlos-castro-by-decision-in-126-lbs-debut/ 
  23. ^ Ball to cap 'dream year' with Liverpool world title defence”. BBC Sport. 2024年8月16日閲覧。
  24. ^ “Stephen Fulton vs Carlos Castro added to Canelo-Berlanga undercard”. FIGHTMAG. (2024年8月5日). https://www.fightmag.com/stephen-fulton-vs-carlos-castro-added-to-canelo-berlanga-undercard/ 
  25. ^ フルトン快勝、フィゲロアをコントロール WBCフェザー級王座獲得、2階級制覇なる Boxing News(ボクシングニュース) 2025年2月2日

関連項目

外部リンク

前王者
アンジェロ・レオ
WBO世界スーパーバンタム級王者

2021年1月23日 - 2023年7月25日

次王者
井上尚弥
前王者
ブランドン・フィゲロア
WBC世界スーパーバンタム級王者

2021年11月27日 - 2023年7月25日

次王者
井上尚弥
前王者
ブランドン・フィゲロア
WBC世界フェザー級王者

2025年2月1日 - 現在

次王者
N/A



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