ブサメンガチファイター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/10 17:39 UTC 版)
ブサメンガチファイター | |
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ジャンル | 異世界転生[1] |
小説 | |
著者 | 弘松涼 |
イラスト | 晩杯あきら |
出版社 | 光文社ライトブックス |
掲載サイト | 小説家になろう |
連載期間 | 2015年2月19日[2] - |
刊行期間 | 2018年5月16日[3] - |
巻数 | 既刊1巻(2018年5月現在) |
漫画 | |
原作・原案など | 弘松涼 |
作画 | 上月ヲサム |
出版社 | スクウェア・エニックス |
掲載誌 | 月刊ビッグガンガン |
レーベル | ビッグガンガンコミックス |
発表号 | 2017年Vol.12 - 2021年Vol.01 |
発表期間 | 2017年11月25日[1] - 2020年12月25日[4] |
巻数 | 全6巻 |
話数 | 全32話 |
漫画:ブサメンガチファイターSSS | |
原作・原案など | 弘松涼 |
作画 | 上月ヲサム |
出版社 | スクウェア・エニックス |
掲載誌 | 月刊ビッグガンガン |
レーベル | ビッグガンガンコミックス |
発表号 | 2025年Vol.01 - |
発表期間 | 2024年12月25日[5] - |
巻数 | 既刊1巻(2025年6月現在) |
アニメ | |
原作 | 弘松涼 |
監督 | 曽根利幸 |
シリーズ構成 | 猪原健太 |
キャラクターデザイン | 松元美季 |
音楽 | 川崎龍 |
アニメーション制作 | WHITE FOX |
製作 | ブサメンガチファイター製作委員会 |
放送局 | TOKYO MXほか |
放送期間 | 2025年7月6日 - |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ライトノベル・漫画・アニメ |
ポータル | ライトノベル・漫画・アニメ |
『ブサメンガチファイター』は、弘松涼による日本のライトノベル。「小説家になろう」にて2015年2月19日より連載中[2]。2018年5月より光文社ライトブックス(光文社)にて書籍化されている[3]。イラストは晩杯あきらが担当[6]。略称は「ブサガチ」[7]。
メディアミックスとして、上月ヲサムによるコミカライズが『月刊ビッグガンガン』(スクウェア・エニックス)にて、2017年Vol.12より2021年Vol.01まで連載された[1][8]。2018年10月25日に漫画の単行本第2巻が発売された際には、作品のあらすじを紹介したPVを公開[9]。同誌2025年Vol.01より続編となる『ブサメンガチファイターSSS(SUGOI SIDE STORY)』が連載されている[5]。また、テレビアニメが2025年7月からTOKYO MXほかにて放送中[10]。
あらすじ
痴漢冤罪によって有罪となり、無職の引きこもりとなった34歳の吉岡しげるは、ネットで見かけた「異世界に行く方法」を半信半疑で試したところ、突如パソコンの画面にRPGのような「ステータス画面」が出現。悪ふざけでルックスを-255のブサメンに設定し、ステータスの「特記事項」として数々の制約を課した結果、千兆を超えるボーナスポイントを獲得。そのキャラ設定のまま異世界へと転生し、すべてのパラメータ(初期値は「5」)に1兆ポイントを割り振ったことで、彼のクラスは“絶対神”となった。
転生先でしげるは、同じく日本から来た誠司・聖華・リーズの3人と出会う。特記事項により女性に触れると大ダメージを受けるため、単独行動のほうが明らかに有利だと理解しつつも、彼らを見捨てられず成り行きでパーティを結成することになる。
登場人物
声の項はテレビアニメの声優。
- 吉岡しげる
- 声 - 諏訪部順一[11]
- 本作の主人公[1]。元営業マンだったが痴漢冤罪事件の影響で女性恐怖症となり、引きこもっていた。元々は「普通のブサメン」程度の容姿だったが、異世界転生時のキャラメイクの際にルックスのパラメータを最低に落とし、さらに「女性の肌に触れるとHPが毎秒1割減少」「女性とHしたら死ぬ」「入金率1万分の1(端数切り捨て)」と制約をつけたことで、莫大なボーナスポイントと成長率を得た。
- なお、漫画版1巻のキャラクターデザイン設定画によれば「しげる氏の『ルックス-255』は規制に引っかかるビジュアルのため若干マイルドに修正してあります」とのこと。
- 聖華
- 声 - 稲垣好[12]
- 世間知らずの美少女。転生前は17歳だったとのことだが、どこか幼さと無邪気さが残っている。当初はしげるを警戒していたが、初めてのゴブリン戦でサポートを受けたことで心を開き、「お礼」と称して何かと世話を焼こうとする。
- 誠司
- 声 - 白石兼斗[12]
- パーティのリーダーを務めるイケメン。自称「コミュ障」だが、実際は気配りが効くコミュ力の高い人物。ただし、他人を疑うことをしないため、しげるからは危なっかしく見えている。前世では起業から5年でマザーズ上場まで果たすも、倒産してしまい、それで周囲に迷惑をかけたことを悔やんでいる。
- 前世では営業に来たしげると面識があるが、転生後も容姿は変わっていないため、ルックスの操作はしていない模様。
- リーズ
- 声 - 内田真礼[12]
- 敏捷性が高いロリっ子。自分の前世のことを語ろうとしないため本名は不明[12]。リーズという名は聖華によって付けられたニックネーム。
- 白鳥京子
- 声 - 藤寺美徳
- しげるを痴漢冤罪でハメた少女。数年後に多数の痴漢冤罪事件を意図的に起こしていたことが明らかとなったが、未成年だったため大して制裁を受けることも無かった。
用語
- 異世界に行く方法
- 作中の日本でネット上を中心に噂されている都市伝説的な転生儀式。
- 内容は「深夜2時に、パソコンを北に向けて、窓を開けたまま両手を上げて待つ」というもの。やろうと思えば誰でも簡単に実行できてしまうため、興味本位で試す者が後を絶たず、原因不明の行方不明者が増加する社会問題となっている。
- 異世界からの帰還も可能とされているが、その際には「残り寿命の半分を失う」というペナルティが課される。なお、上記の手順や条件は、ネット上に存在する帰還者(自称)によって拡散されたものである。
- 特記事項
- 異世界転生時、キャラクター作成画面において能力値のパラメーター配分とは別に用意されている自由記述欄。自分にとって有利な特徴を書けばボーナスポイントを消費し、不利な特徴を記述すればその分ボーナスが増加する。記入は転生前の1回限りで、後から修正することはできない。
- 多くの場合、前世の経験や価値観を反映した願望や理想が書き込まれるが、ここに記述された内容は「異世界での生き方」として強制的に適用されるため、軽い気持ちで書いた内容が思わぬ形で足枷になることもある。例として、「贅沢三昧をしたい」と記入した場合、実際の所持金や状況に関係なく浪費衝動に駆られる体質となり、金策の手段がなければ借金や犯罪に手を染めざるを得ない…といった具合に、人生が破綻するリスクを孕んでいる。
既刊一覧
小説
- 弘松涼(著)・晩杯あきら(イラスト)『ブサメンガチファイター』光文社〈光文社ライトブックス〉、既刊1巻(2018年5月16日現在)
- 2018年5月16日発売[3]、ISBN 978-4-334-91219-2
漫画
- 弘松涼(原作)・上月ヲサム(漫画)『ブサメンガチファイター』スクウェア・エニックス〈ビッグガンガンコミックス〉、全6巻
- 2018年4月25日発売[9][13]、 ISBN 978-4-7575-5703-1
- 2018年10月25日発売[14][15]、 ISBN 978-4-7575-5898-4
- 2019年4月25日発売[16]、 ISBN 978-4-7575-6106-9
- 2019年10月25日発売[17]、 ISBN 978-4-7575-6361-2
- 2020年6月25日発売[18]、 ISBN 978-4-7575-6715-3
- 2021年2月25日発売[19]、 ISBN 978-4-7575-7116-7
- 弘松涼(原作)・上月ヲサム(漫画)『ブサメンガチファイターSSS』スクウェア・エニックス〈ビッグガンガンコミックス〉、既刊1巻(2025年6月25日現在)
- 上巻 2025年6月25日発売[20][21]、 ISBN 978-4-7575-9918-5
テレビアニメ
2024年11月にテレビアニメ化が発表され[11]、TOKYO MXほかにて2025年7月より放送中[10]。アニメの制作会議には原作者の弘松涼も参加している[11]。
スタッフ
- 原作 - 弘松涼、漫画:上月ヲサム(月刊ビッグガンガン「ブサメンガチファイター」)[10]
- ノベライズ版著作 - 弘松涼(光文社ライトブックス「ブサメンガチファイター」)[10]
- 監督 - 曽根利幸[10]
- シリーズ構成 - 猪原健太[10]
- シナリオ監修 - 相澤伽月
- キャラクターデザイン - 松元美季[10]
- サブキャラクターデザイン・プロップデザイン・モンスターデザイン - 荒木裕
- 美術監督 - 松村良樹[10]
- 色彩設計 - 木村聡子[10]
- 撮影監督 - 設楽希[10]
- 特効ディレクター - 谷口久美子(チーム・タニグチ)[10]
- 編集 - 黒澤雅之[10]
- 音響監督 - 吉田光平[10]
- 音響効果 - 小林孝輔
- 音響制作 - ビットグルーヴプロモーション
- 音楽 - 川崎龍[10]
- 音楽制作 - 日本コロムビア[10]
- チーフプロデューサー - 神部宗之、唐雲康、末吉太平、小澤文啓、大澤信博
- プロデューサー - 天野大地、中里浩彰、栗原万里、髙橋美菜、菊池美穂、植島一輝
- アニメーションプロデューサー - 加藤晋一朗
- プロデュース - EGG FIRM[10]
- アニメーション制作 - WHITE FOX[10]
- 製作 - ブサメンガチファイター製作委員会(日本コロムビア、bilibili、VAP、クロックワークス、EGG FIRM)
主題歌
- 「My Way」[22]
- TEMPESTによるオープニングテーマ。作詞はMai HayleeとYui Kylee、作曲はMai HayleeとYui KyleeとKyle WongとU-KIRIN、編曲はU-KIRIN。
- 「絆創膏」[22]
- 金子みゆによるエンディングテーマ。作詞は金子みゆと芦田菜名子、作曲は芦田菜名子とMarchinとAmala、編曲はMATZMとarchinとAmala。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 初放送日 |
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Mission 01 | 爆誕ガチゴッド | 猪原健太 | 毛利和昭 | 曽根利幸 |
|
荒木裕 | 2025年 7月6日 |
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [24] | 備考 |
---|---|---|---|---|
2025年7月6日 - | 日曜 23:30 - 月曜 0:00 | TOKYO MX | 東京都 | |
サンテレビ | 兵庫県 | |||
2025年7月7日 - | 月曜 23:00 - 23:30 | AT-X | 日本全域 | CS放送 / 字幕放送[25] / リピート放送あり |
2025年7月10日 - | 木曜 0:30 - 1:00(水曜深夜) | BSフジ | 日本全域 | BS/BS4K放送 / 『アニメギルド』枠 |
配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト | 備考 |
---|---|---|---|
2025年7月7日 | 月曜 0:00(日曜深夜) 更新 |
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見放題先行配信 |
2025年7月12日 | 土曜 22:00 以降順次更新 | 最新話期間限定無料配信 | |
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見放題配信 | ||
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都度課金配信 |
BD
巻 | 発売日[26] | 収録話 | 規格品番 |
---|---|---|---|
上 | 2025年10月22日予定 | 第1話 - 第6話 | VPXY-72140 |
下 | 2025年11月26日予定 | 第7話 - 第12話 | VPXY-72141 |
ラジオ
2025年7月25日からテレビアニメのラジオ番組として、「響 – HiBiKi Radio Station -」と「日本コロムビア公式YouTubeチャンネル」にて『ブサガチラジオ』のタイトルで配信される[27]。パーソナリティは聖華役の稲垣好が担当[27]。
出典
- ^ a b c d “「クズの本懐」その後を描くスピンオフ連載開幕、ブサメンによる異世界冒険譚も”. コミックナタリー. ナターシャ (2017年11月25日). 2025年7月6日閲覧。
- ^ a b ブサメンガチファイター - 小説家になろう 2025年7月6日閲覧。
- ^ a b c “ブサメンガチファイター”. 光文社. 2025年7月6日閲覧。
- ^ 『月刊ビッグガンガン』2021年Vol.01、スクウェア・エニックス、2020年12月25日。表紙より。
- ^ a b “TVアニメ化決定の“最強ブサイク冒険譚”「ブサメンガチファイター」続編がBGで開幕”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年12月25日). 2025年7月6日閲覧。
- ^ 弘松涼『ブサメンガチファイター』光文社〈光文社ライトブックス〉、2028年5月16日。 ISBN 978-4-334-91219-2。表紙より。
- ^ “『ブサガチ』第1話「爆誕ガチゴッド」先行場面&あらすじ公開!『ブサガチラジオ』配信決定”. アニメイトタイムズ. アニメイト (2025年6月30日). 2025年7月2日閲覧。
- ^ 『月刊ビッグガンガン』2021年Vol.01、スクウェア・エニックス、2020年12月25日。表紙より。
- ^ a b “ルックス以外は最強の異世界転生ファンタジー「ブサメンガチファイター」1巻”. コミックナタリー. ナターシャ (2017年11月25日). 2025年7月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q “アニメ「ブサメンガチファイター」OPとED聴ける第2弾PV公開、メインビジュアルも”. コミックナタリー. ナターシャ (2025年6月11日). 2025年7月2日閲覧。
- ^ a b c “「ブサメンガチファイター」TVアニメ化!しげる役は諏訪部順一、制作はWHITE FOX”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年11月18日). 2025年7月6日閲覧。
- ^ a b c d “「ブサメンガチファイター」しげるに世話焼く聖華役は稲垣好、白石兼斗と内田真礼も”. コミックナタリー. ナターシャ (2025年3月15日). 2025年7月6日閲覧。
- ^ “ブサメンガチファイター 1”. スクウェア・エニックス. 2025年7月6日閲覧。
- ^ “異世界ブサイク冒険譚「ブサメンガチファイター」2巻、ストーリー紹介PVも公開”. コミックナタリー. ナターシャ (2018年10月25日). 2025年7月6日閲覧。
- ^ “ブサメンガチファイター 2”. スクウェア・エニックス. 2025年7月6日閲覧。
- ^ “ブサメンガチファイター 3”. スクウェア・エニックス. 2025年7月6日閲覧。
- ^ “ブサメンガチファイター 4”. スクウェア・エニックス. 2025年7月6日閲覧。
- ^ “ブサメンガチファイター 5”. スクウェア・エニックス. 2025年7月6日閲覧。
- ^ “ブサメンガチファイター 6(完)”. スクウェア・エニックス. 2025年7月6日閲覧。
- ^ “7月よりTVアニメ放送「ブサメンガチファイター」しげるの新たな旅描く新刊”. コミックナタリー. ナターシャ (2025年6月25日). 2025年7月6日閲覧。
- ^ “ブサメンガチファイターSSS”. スクウェア・エニックス. 2025年7月6日閲覧。
- ^ a b “Music”. TVアニメ『ブサメンガチファイター』公式サイト. 2025年7月6日閲覧。
- ^ a b “ON AIR”. TVアニメ『ブサメンガチファイター』公式サイト. 2025年7月6日閲覧。
- ^ テレビ放送対象地域の出典:
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。
- ^ “週間番組表 (2025/07/07〜2025/07/13)”. AT-X. エー・ティー・エックス. 2025年7月6日閲覧。
- ^ “Blu-ray”. TVアニメ『ブサメンガチファイター』公式サイト. 2025年7月6日閲覧。
- ^ a b “「ブサガチラジオ」配信決定!MCは聖華役の稲垣好さん”. TVアニメ『ブサメンガチファイター』公式サイト (2025年6月27日). 2025年7月6日閲覧。
外部リンク
- ブサメンガチファイター - 小説家になろう
- ブサメンガチファイター - 『月刊ビッグガンガン』公式サイト
- TVアニメ『ブサメンガチファイター』公式サイト
- ブサメンガチファイターのページへのリンク