フックス、ブラウン、ロビンソン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 00:45 UTC 版)
「ナザレのイエス」の記事における「フックス、ブラウン、ロビンソン」の解説
ドイツのエルンスト・フックス(ドイツ語版)(Ernst Fuchs)は"Zur Frage nach dem historischen Jesus"(邦題「史的イエスの問題によせて」,"Gesammelt Aufsätze Ⅱ"所収、1960年)は「宣教のキリスト」と「史的イエス」の対応関係を、両者の実存的な「振舞」のなかに確かめようとしている。 また、ドイツの神学者ヘルベルト・ブラウン(ドイツ語版)(Herbert Braun)やアメリカ合衆国の神学者ジェームズ・M. ロビンソン(英語版)(James M. Robinson)も、やはり、「宣教のキリスト」と「史的イエス」とを、両者の「実存理解」においてとらえようとする (H. ブラウン"Jesus, Der Mann ans Nazareth und seine Zeit.(邦題『イエス — ナザレの人とその時代』、1969年)、および、J. M. ロビンソン"Historisher Jesus und kerygmatischer Christus"(邦題『歴史のイエスと宣教のキリスト』、1960年)。 これらの見解は、いずれもかつてブルトマンが新約聖書の解釈方法としてハイデッガーより援用した実存論的解釈を「史的イエス」にまで拡大して得られた理解をもとにしていると考えられる。
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