フォルテ (企業)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > フォルテ (企業)の意味・解説 

フォルテ (企業)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/09/16 17:53 UTC 版)

フォルテ
Forte Fotokémia Rt.
Forte Photochemical Co. Ltd.
種類 株式会社
市場情報 消滅
略称 フォルテ
本社所在地 ハンガリー
ペシュト県ヴァーチ
設立 1922年
業種 製造業
外部リンク forte-photo.net インターネットアーカイブ
テンプレートを表示

フォルテハンガリー語: Forte, 1922年 創立 - 2007年 倒産)は、写真フィルムのブランドであり、かつて存在したフィルムおよび印画紙現像液を製造販売するハンガリーの企業である。正式社名はフォルテ写真化学株式会社(フォルテしゃしんかがく、ハンガリー語: Forte Fotokémia Rt.)、英文社名は Forte Photochemical Co. Ltd.[1]である。

略歴・概要

フォルテパン17DIN(生産終了)の120フィルム製品で撮影された写真。

1922年(大正11年)3月、ハンガリー王国の時代に、イーストマンコダックの写真フィルムと印画紙の工場として、現在のペシュト県ヴァーチに開業したのが、同社の始まりである[1]。コダックは、1910年代にすでに土地を購入していた[2]

1945年(昭和20年)5月8日、ハンガリー王国は第二次世界大戦に敗北してソビエト連邦の占領下に置かれ、1946年(昭和21年)2月1日に共産主義国家であるハンガリー共和国(ハンガリー第二共和国)が成立して以降の1947年(昭和22年)6月30日、コダックは同工場を放棄した[2]。1949年(昭和24年)、フォルテ合資会社となる[2]

1970年代には、1500人の従業員を抱えてる大工場であった[2]

1989年(平成元年)10月23日のハンガリー第三共和国成立を受け、1992年(平成4年)、同工場は株主会社化、「フォルテ写真化学株式会社」となった[1][2]

2004年(平成16年)に破産、翌2005年(平成17年)にはショモジ県チュルゴー英語版の投資家たちが同社を買収、「フォルテインヴェスト資本投資株式会社」(ハンガリー語: Forteinvest Tőkebefektető Kft)と改称、10億フォリントを売り上げた。2006年(平成18年)には1億5,000万円の損失を出し、翌2007年(平成19年)1月、すべての生産を中止した。従業員は数十人のみになっていた[2]

2010年(平成22年)、ポリウォームトーン計画がもちあがり、スクラップ寸前のフォルテ工場の印画紙生産のための機材を運び出し、ドイツで使用することになり、アドックスに引き継がれることになった[3]

日本では、長野県白馬村のグレイス(当時京都府八幡市)が、同社の正規輸入代理店であった[4]

おもなフィルム製品一覧

すべて生産終了。

白黒フィルム
  • フォルテパン100 - パンクロマティック白黒ネガフィルム、ISO100 / DIN21, 120フィルム135フィルム[5]
  • ポルトレイトパン100 - パンクロマティック白黒ネガフィルム、ISO100 / DIN21, 120フィルム[5]
  • フォルテパン200 - パンクロマティック白黒ネガフィルム、ISO200 / DIN24, 120フィルム・135フィルム・シートフィルム[5]
  • フォルテパン400 - パンクロマティック白黒ネガフィルム、ISO400 / DIN27, 120フィルム・135フィルム・シートフィルム[5]
カラーフィルム
  • フォルテカラースーパーFGプラス - [6]
  • フォルテカラースーパーPL - [6]
  • フォルテカラースーパーPH - [6]

脚注

[ヘルプ]
  1. ^ a b c history, フォルテ(インターネットアーカイブ、2007年6月30日付)(英語), 2012年4月5日閲覧。
  2. ^ a b c d e f Forte: a többi néma csönd, index.hu (ハンガリー語), 2012年4月5日閲覧。
  3. ^ polywarmton.com, 公式ウェブサイト (英語), 2012年4月5日閲覧。
  4. ^ グレイス、公式ウェブサイト(インターネットアーカイブ、2005年2月14日付)、2012年4月5日閲覧。
  5. ^ a b c d products, フォルテ(インターネットアーカイブ、2007年6月30日付)(英語), 2012年4月5日閲覧。
  6. ^ a b c color, フォルテ(インターネットアーカイブ、2007年6月30日付)(英語), 2012年4月5日閲覧。

参考文献

  • A magyar kémia és vegyipar kronológiája, 1800-1950, Tájak-Korok-Múzeumok Egyesület, 1997年

関連項目

外部リンク


「フォルテ (企業)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「フォルテ (企業)」の関連用語

フォルテ (企業)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



フォルテ (企業)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのフォルテ (企業) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS