フェイト-ヒグマンの定理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/10/20 05:48 UTC 版)
「一般化多角形」の記事における「フェイト-ヒグマンの定理」の解説
Feit & Higman (1964) は、有限一般化 n-角形で s ≥ 2, t ≥ 2 であるものが存在するのは、n が 2, 3, 4, 6, 8 のいづれかであるときに限ることを示した。さらに n = 2 のとき、この構造は完全二部グラフである。 n = 3 のとき、この構造は有限射影平面であり、かつ s = t である。 n = 4 のとき、この構造は有限一般化四角形であり、かつ t1/2 ≤ s ≤ t2 が成り立つ。 n = 6 のとき、st は完全平方かつ t1/3 ≤ s ≤ t3 が成り立つ。 n = 8 のとき、2st は完全平方かつ t1/2 ≤ s ≤ t2 が成り立つ。 s または t が 1 となることを許して、構造として通常の n-角形でないようなものも考えれば、n の値として(上掲のものに加えて)さらに n = 12 の場合(のみ)が考えうる。 などが成り立つ。 s と t の双方が無限大であるとき、2 以上の各 n に対して一般化された多角形が存在する。一方が有限で他方が無限であるとき(この場合を半有限という)は、一般化多角形の存在の有無は知られていない。
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