フィリップ・デ・ウィット・ギンダーとは? わかりやすく解説

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フィリップ・デ・ウィット・ギンダー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/29 03:35 UTC 版)

フィリップ・デ・ウィット・ギンダー
Philip De Witt Ginder
第二次世界大戦直後のギンダー大佐。
生誕 (1905-09-19) 1905年9月19日
アメリカ合衆国ニュージャージー州プレインフィールド
死没 1968年11月7日(1968-11-07)(63歳没)
アメリカ合衆国コネチカット州ダンベリー
所属組織 アメリカ陸軍
軍歴 1927年 - 1963年
最終階級 少将(Major General)
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フィリップ・デ・ウィット・ギンダー(Philip De Witt Ginder, 1905年9月19日 - 1968年11月7日)は、アメリカ合衆国の軍人。アメリカ陸軍に所属し、第二次世界大戦朝鮮戦争で戦った。最終階級は少将。

経歴

1905年、ニュージャージー州プレインフィールドに生まれる。1927年、陸軍士官学校を卒業[1]

第二次世界大戦中には1944年6月6日に開始されたノルマンディー上陸作戦における最初の上陸作戦に参加している。ヒュルトゲンの森の戦いの最中にはヒュトルゲンヴァルト英語版の町の占領を指揮した[2][3]。1944年11月28日、ヒュトルゲンヴァルトに対するドイツ軍の反撃が始まった時、予備中隊の指揮を執っていたギンダー大佐は自らも手榴弾とピストルで武装して苛烈な市街戦を指揮し、これを撃退した。この戦功により、ギンダーは殊勲十字章を受章している[2][4]チェコスロバキアプルゼニからほど近いロキツァニ英語版の街で終戦を迎えた[3]

終戦後の1946年から1949年にかけて国防大学に通う[3]。また、ダグラス・マッカーサー将軍の幕僚の1人として極東方面の任務にも参加した[2]

1951年から1952年まで在ベルリン第6歩兵連隊英語版長、1953年から朝鮮半島派遣中の第45歩兵師団英語版長、1954年からフォート・ライリー英語版駐屯の第37歩兵師団英語版長、1955年からは第5軍司令官を務めた[3]朝鮮戦争最中の朝鮮半島には大佐として派遣されたが、その後まもなくして少将に昇進し、朝鮮半島において戦闘部隊を指揮する最年少の米軍将官となった[2]。また、彼が朝鮮戦争中に38度線以北で過ごした期間は18ヶ月間ほどになる[2]。1963年、少将として陸軍を退役する。

ギンダーは1951年に著名な演劇プロデューサーのジーン・ダルリンプル英語版と結婚している。彼女は国務省による依頼の元、アメリカのベルリン芸術祭への出展の準備を行うべくベルリンに派遣されていたが、この際にギンダー大佐と出会ったのである。結婚した後はマンハッタンミッドタウン地区55番通り西150番地(150 West 55th Street)のアパートで暮らし、後にコネチカット州ダンベリーに引っ越した[2]

1968年11月7日、トラファルガー病院にて脳内出血により死去[2]

受章

戦闘歩兵記章英語版
殊勲十字章
殊勲章英語版
レジオン・オブ・メリット
銅星章柏葉英語版付)
アメリカ防衛従軍記章
アメリカ従軍記章
欧州・アフリカ・中東戦線記念記章英語版(四重従軍星章・矢じり章付)
第二次世界大戦戦勝記念章
占領軍記章英語版
国土防衛従軍章(柏葉付)
朝鮮戦争従軍記章英語版
第二次世界大戦戦功十字章英語版(椰子葉付, フランス)
三級白獅子勲章英語版(チェコスロバキア)
従軍十字章1939年章英語版(チェコスロバキア)
一級祖国戦争勲章(ソ連邦)
国連メダル朝鮮戦争章英語版(国連)

脚注

  1. ^ United States Military Academy. The Register of Graduates and Former Cadets of the United States Military Academy at West Point: 2004. Connecticut. Elm Press. 2004. pg. 2:49
  2. ^ a b c d e f g Staff. "Gen. Philip Ginder Dead at 63; Division Leader in Korean War", The New York Times, November 8, 1968. Accessed January 13, 2009.
  3. ^ a b c d GINDER, PHILIP DE WITT: Papers, 1927-1968[リンク切れ], Eisenhower Presidential Center, dated July 12, 1973. Accessed January 13, 2009.
  4. ^ Full Text Citations For Award of The Distinguished Service Cross:U.S. Army Recipients - WWII letter G, HomeOfHeroes.com. Accessed January 13, 2009.

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