ヒシバッタ
(ヒシバッタ科 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/12 00:56 UTC 版)
ヒシバッタ科 | |||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヒシバッタ属(Tetrix)の一種
|
|||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||
|
ヒシバッタ(菱蝗虫)とはバッタ目ヒシバッタ科の昆虫の総称。菱形の体形をしており、短い前翅、腹部を覆い後方に伸びる前胸背板などが特徴。日本には約26種類が分布する[1]。体色や翅の長短に個体変異があり、種の識別が難しいバッタ類である[2]。
日本産のヒシバッタ
ハラヒシバッタ
ハラヒシバッタ | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | |||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||
Tetrix japonica | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ハラヒシバッタ[3] |
ハラヒシバッタ(Tetrix japonica)は日本で最もよく見られるヒシバッタ科の種で、日本全土及びユーラシア大陸東部に分布する[4]。
体長は9mm~15mm[2]で、褐色や土色の体色を持ち、背面に黒を中心とした(他に白・黄色)斑紋が浮かんでいることが多い[1]。乾燥した草地から低湿地までの地表面に生息する[1]。
害虫として農作物に対して害を加えることがままある[5]。
その他の日本産の主な種
- トゲヒシバッタ Critotettix japonicus 19-27mm 北海道、本州、四国、九州[2]
- ハネナガヒシバッタ Euparatettix insularis 14-19mm 本州、四国、九州、南西諸島(奄美大島以北)[6]
出典
- ^ a b c 菱蝗虫とは - コトバンク
- ^ a b c 文一総合出版『ポケット図鑑 日本の昆虫1400 ①チョウ・バッタ・セミ』154-155頁
- ^ 農研機構 畜産研究部門 飼料作物害虫目録
- ^ ハラヒシバッタとは - コトバンク
- ^ ヒシバッタとは - コトバンク
- ^ “ヒシバッタ科 Tetrigidae”. ひょうごのバッタ p,8. NPO法人こどもとむしの会. 2025年8月12日閲覧。
ヒシバッタ科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 22:10 UTC 版)
ヒシバッタ科は種分化が激しいことで知られ、本州にも未記載種が複数生息すると言われる。標準和名としては「ヒシバッタ」は使用されない。 ハラヒシバッタ Tetrix japonica 体長は5 - 10mm足らずの小さなバッタ。翅は短くてほとんど飛ばない代わりにジャンプ力が強く、一跳びすると小さいことも手伝って一瞬で視界から消えるほどである。乾燥した場所にも見られるが、主要な生息環境は湿気の多い場所である。コケの一種や腐り始めた広葉樹の落ち葉を食べている。
※この「ヒシバッタ科」の解説は、「バッタ」の解説の一部です。
「ヒシバッタ科」を含む「バッタ」の記事については、「バッタ」の概要を参照ください。
- ヒシバッタ科のページへのリンク